研究課題/領域番号 |
04F04776
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
美学・美術史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小川 侃 京都大学, 地球環境学堂, 教授
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研究分担者 |
LEMKE Harald 京都大学, 地球環境学堂, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 雰囲気 / 食事 / 文化 / 現象学 / 哲学 / 間文化 / 快楽 / 料亭 |
研究概要 |
ハラルド・レムケ博士と研究代表者の小川侃はともに京都の料亭(左阿弥、平成17年9月7日)のフィールドワークを行った。その他にも二三の料亭でフィールドワークをおこない、料亭の雰囲気の全体がもつ味覚へのかかわりを探求した。基本的には雰囲気がカオス的なものであり、料亭のあらゆる現れるもののうちに溶け込んでいるということを現象学的に確認することができた。またハラルド・レムケは平成17年12月に京都大学三才学林で食事についての講演をおこなった。これらの成果をもって平成18年3月5日、6日に財団法人体質研究会、財団法人慢性疾患・リハビリテーション振興財団との共催で「いのちの科学プロジェクト3「美しさ・味わい・健康--哲学コロキウム「医食同源の哲学」を遂行した。そのときに本科学研究費を使用してニューヨーク州立大学バッファロー校ロドルフ・ガシェー教授とドイツ、エルフルト大学、ウイルヘルム・シュミット教授を招待して食事についての講演を行なってもらった。ロドルフ・ガシェーのテーマは「形式か形態か、カントにおける食べ物」であり、ウイルヘルム・シュミットのテーマは「食の論理」であった。ハラルド・レムケは「料理の道と禅の味」についてはなした。研究代表者の小川侃は「食事の感性学と快楽のカオス的多様性」についての研究成果を発表した。結論として健康は食にもとづくこと、しかも食事は美しい雰囲気の中で行われるべきであり、適当な食材のリサイクルと清潔さが不可欠である。食べることは本来は聖なる出来事であるとともに性欲と並んでもっとも人間的な現象であるということである。
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