研究課題/領域番号 |
04F04782
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
計算機システム・ネットワーク
|
研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
BAROLLI Leonard 福岡工業大学, 情報工学部, 教授
|
研究分担者 |
DE MARCO Giuseppe 福岡工業大学, 情報工学部, 外国人特別研究員
DE Maruco Giuseppe 福岡工業大学, 情報工学部, 外国人特別研究員
DE Marco Giuseppe 福岡工業大学, 情報工学部, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | マルチメディア通信 / ハンド・オフ / 無線ネットワーク / IPv6 / アドホック・ネットワーク / 予測アルゴリズム / 自動コンフィグレーション / トラフィック制御 / IPV6 / アドホックネットワーク |
研究概要 |
本研究では、無線/有線ネットワークにおけるマルチメディア・アプリケーションのためのフレキシブルフレームワークについて検討し、マルチストリーミング転送とマルチホーミング転送の汎用的なフレームワークを確立するため、API (Application Programming Interface)の定義を行い、アプリケーションレベルにおける相互作用の明確化をはかった。移動体の管理のためのマルチストリーミング、マルチホーミング、ロードシェアリングのプロパティについて検討を行った。さらに、無線/有線通信のためのマルチストリーミング転送プロトコルと、マルチホーミング転送プロトコルについて理論的観点から検討した。ここでは帯域、ホップ数、ストリーム数、インターフェース数、アプリケーションの種類のようなパラメータに基づいたモデル構築を実施した。スループットの取得、パケットロス率の呼出し、ノイズ比率による同期の実現をはかり、遅延-損失-最小スループットに基づくQoSを考慮した転送プロトコルの実現を目指している。 この研究ではモバイルIPV6のモバイルノードの自動コンフィグレーションの高速化のための新しいアルゴリズムを提案した。ハンド・オフのプロセスではノードの移動によって遅延が生じるため、ハンド・オフのプロセスを高速化する必要がある。この高速化はルーターにおけるアドバタイズメントの周波数変調(Beaconing)によって実現可能であることがわかった。そこで、本研究では線形予測に基づく新しいアルゴリズムを提案した。シミュレーションの結果、提案手法はハンド・オフ・セットアップを減少できることが確認できた。 本研究により得られた研究成果は以下の通りである。 ・モバイルノードの移動検出するために新たな手法を提案した。提案手法は信号メッセージの帯域幅を減少できることを明らかにした。 ・ハンド・オフセットアップ遅延とルータのアドバタイズメント・メッセージのトレード・オフについて検討し提案したトレード・オフ手法は有効であることをシミュレーションで確認できた。 ・現在のMIPプロトコルの利点と欠点を検討し、SCTPプロトコルのアプデート機能とSIPプロトコルのハンド・オフ問題について議論し、その問題を解決するためにsmartAR手法を提案した。 ・SCTPはマルチメディア・データを伝送するために統合化された解決法であることを示した。 今後、提案した手法を実環境に実装し評価を行う予定である。 尚、研究の進捗上謝金支出の必要がなくなったため旅費へ充当した。
|