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siRNAライブラリーを用いたマイクロRNAの解析

研究課題

研究課題/領域番号 04F04869
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 分子生物学
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

藁科 知子 (桑原 知子) (2006)  独立行政法人産業技術総合研究所, 器官発生工学研究ラボ, 研究員

多比良 和誠 (2005)  独立行政法人産業技術総合研究所, ジーンファンクション研究センター, センター長

研究分担者 SIERANT Malgorzata  独立行政法人産業技術総合研究所, 器官発生工学研究ラボ, 外国人特別研究員
MALGORZATA SIerant  独立行政法人産業技術総合研究所, ジーンファンクション研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードsiRNA / アルツハイマー病 / レンチウイルス / 神経 / 海馬 / 脳 / GFP / 遺伝子治療 / RNAi / miRNA
研究概要

アルツハイマー病の発症メカニズムに深く関わるBeta Secretase遺伝子に対して、効率よく発現のノックダウンを誘導できるsiRNAの様々な設計を行った。設計したsiRNA中、in vitroの幹細胞培養系にて最も抑制効率の高かったsiRNAを、in vivoで効果を検証するためのレンチウイルスコンストラクトに組み込んだ。siRNA発現カセットが導入された感染細胞を識別するために、マーカーとしてGFPをともに発現する様に設計した。分化に影響を与えない緩衝液で懸濁され濃縮したウイルス液をコントロールとし、siRNAを発現するウイルスを、マイクロインジェクションによって神経新生が頻繁に起きる脳海馬領域に導入した。導入して2ヶ月経過後、脳を抽出し海馬領域の切片を作成し、siRNAが与える影響を各分化経路のマーカーとなる神経遺伝子や、グリア系遺伝子の多重染色を行い、評価した。さらに、脳領域での神経新生、前駆細胞の細胞増殖および成熟ニューロンへの分化誘導にBeta Secretase遺伝子がどのような役割を果たしているかも、関連するシグナル伝達系のキナーゼ群の活性化や幾つかの転写因子の発現、およびそれらのノックダウンを指標に、多重染色によって調べた。
これらの結果、設計し導入したsiRNAによって、どの標的遺伝子の場合も安定に脳内で起きていることをin vivoにおいても確認できた。また、同時に行ったシグナル伝達系のキナーゼのノックダウン細胞で、Beta Secretase遺伝子の発現抑制が見られた。これらは、アルツハイマー病の発症メカニズムに深く関わるBeta Secretase遺伝子が、健常体の動物の脳内で神経分化に深く関わる転写因子の制御機構によって、厳密に発現がコントロールされていることを示唆する。今後さらにこのメカニズムを深く追求し、遺伝子治療に向けて、より効率の良い標的遺伝子とノックダウンツールを研究開発して行く予定である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2024-03-26  

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