研究課題/領域番号 |
04F04909
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
遺伝・ゲノム動態
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研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
服部 力 独立行政法人森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 主任研究官
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研究分担者 |
SHEFFERSON Richard 独立行政法人森林総合研究所, 森林微生物研究領域, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 菌根 / ラン科 / PCR-RFLP / 宿主特異性 / Goodyera / Cephalanthera / Epipactis / Cypripedium |
研究概要 |
本年は、ラン科植物の菌根進化という大きな目的に関連した様々な研究を行ってきた。第1に、アツモリソウ属菌根研究に関する実験室内作業を終了した。コアツモリソウ、エゾノクマガイソウ、クマガイソウ、アツモリソウ、レブンアツモリソウ等の14分類群の野生集団根サンプルの収集を行い、これらの分子系統学的解析を終了、現在論文を執筆中である。第2に、日本産シュスラン属の根のサンプル収集を終了、現在実験室内作業を遂行中である。第3に、ラン科菌根の進化一般を把握するという主要な目的達成に向け、世界各地のランのサンプル収集及び菌根菌のシーケンスをおこなってきた。これについても現在進行中である。第4に、休眠性シダ属であるBotrychiumについて、菌根菌との相互関係に関する研究を始めた。これについては既に実験および解析を終了し、現在論文執筆を進めているところである。第5に、エストニアの研究者と共同で、ヨーロッパ東北部の鉱山跡地における一次遷移に出現するランについて菌根の役割解明に関する研究をはじめた。これについては、遷移の初期に出現するEpipactis atrorubensや後期に出現するDactylorhiza balticaなどのランのサンプル採集を行った。これについても現在室内実験をすすめつつあるところである。第6に、植物と菌の共生に関するいくつかの共同研究をすすめているところであり、その成果としてSimms et al.(2005)の共著論文が出版された。最後に、ランおよび他の多年性植物種の休眠およびその生活史上の役割に関する研究を継続している。これについては、この1年に2報の筆頭著者論文を出版した。
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