研究課題/領域番号 |
04J00070
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
楠山 研 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 中国 / 学校制度 / アーティキュレーション / 地域格差 |
研究概要 |
本研究は、中国の学校段階間の接続方法(進学方法や試験、学区制、連携の問題など)と、それらに関して国・教育部(日本の文部科学省に相当)、地方教育当局、学校、親や児童生徒それぞれの事情や思惑が交錯するなかで生じている地域格差に注目することによって、中国社会において学校制度がもつ機能を明らかにすることを目的としている。 今年度は昨年度までの研究を、博士論文としてまとめる作業に重点をおいたが、その過程で必要となった資料を日本国内および中国国内において収集し、これらも併せて分析対象として研究を進めた。 調査・資料収集については、主に中国の北京市、藩陽市、大連市および日本国内で実施した。中国では現地の学校を見学した他、現地教育研究者と意見の交換をおこない、同時に教育関連、中国関連の資料収集をおこなった。とくに後期中等教育段階における普通教育進学者と職業教育進学者の比率の問題は、中華人民共和国成立以来まだ解決されていない部分であり、これも学校制度がもつ機能として重要であるため、歴史的考察も含めて現在までの比率の変遷をまとめ、これを分析したものを共著としてまとめた。日本国内では、日本比較教育学会において博士論文の大きな枠組みにつながる観点を口頭発表し、研究者との意見交換をおこなった。また国内の中国研究者と交流し、最新情報の交換や資料収集をおこなった。こうして収集した資料は電子ファイルとしてデータベース化し、分析をおこなった。 こうして収集した情報や資料を付け加えながら、博士論文を執筆した。現在はほぼ完成し、提出の準備を進めている段階にある。
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