研究課題/領域番号 |
04J00140
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩谷 彩子 京都大学, 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | インド / 商業流浪民 / コミュニティ / 映像人類学 / 想起 / 語り / グジャラート / ジプシー / 記憶 / 夢 / 行商 / ヴァギリ / ミメーシス / 資源 / 呪術 / 商業移動民 / 空間 / 信仰 |
研究概要 |
今年度の研究は、1)南インドの商業流浪民ヴァギリ社会の変容に関する研究、2)商業流浪民コミュニティ比較研究、3)商業流浪民社会の映像人類学的分析、4)想起と語りの研究、5)グジャラート語の習得に分けられる。 1)は学会誌等(『南アジア研究』『コンタクト・ゾーン』『季刊民族学』)と日本文化人類学会で発表した。2)では、インドのヴァギリと世界で「ジプシー」と呼ばれている人々との比較研究を進めると同時に、アジア地域の行商形態を比較するために日本の事例も検討した。まず、「ジプシー」の人類学がはらむ諸問題を、ジプシー表象やフィールドでの出会いに内在する他者の非在から論じた論文(2007年刊行予定の共著本所収)で、その研究指針を明らかにした。次に、日本の浅草の露天商の生業に関する調査(2006年5月、7月、8月、12月、1月)と、ギリシャ、イタリアでロムの調査と資料収集(2007年1月、2月)を行った。この成果は、各種研究会(同志社大学社会的共通資本センター、見世物学会、「ジプシー」関連のイベント)での発表や講演で報告した。3)については、フィールドワークに基づいた映像作品を制作し、各種上映会や研究会、国際会議での上映と発表を行った。なお、映像人類学に関する理論的研究も進め、論文を共著で出版した。4)には「想起とコミュニケーション」研究会において行った資料収集が挙げられる。5)では有志による研究会を毎週もち、グジャラート州でのフィールドワークに備えた語学の習得と、ヴァギリ語とグジャラート語の比較が可能となった。
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