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高等植物における重金属に応答した細胞内空胞系の誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04J00323
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物生理・分子
研究機関奈良先端科学技術大学院大学 (2005)
京都大学 (2004)

研究代表者

深尾 陽一朗  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードオーキシン / ABCトランスポーター / AtPGP4 / シロイヌナズナ / タンパク質蓄積型液胞 / 登熟種子 / プロテオーム解析 / MRPタンパク質 / 重金属イオン
研究概要

昨年度より、ABC(ATP binding cassette)トランスポータの機能解析を行ってきた。ABCトランスポータは、生体異物や内在性代謝産物を細胞質から細胞外、あるいは液胞内腔に排出していることが動物細胞で明らかにされてきた。一方、植物では129種のメンバーからなるスーパーファミリーを形成しており、これらのいくつかは単なる解毒機構の役割だけでなく、細胞の成長や発生段階において、様々な役割を果たす事が明らかとなってきている。本研究では、ABCトランスポータの1つであるAtPGP4{ABC transporters of the multidrug resistance (MDR)-like p-glycoprotein (PGP)4}の機能解析を行い、以下の解析結果を得た。細胞膜に局在するAtPGP4は、根形成初期段階においてのみ強く発現しており、シロイヌナズナatpgp4変異体の根を顕微鏡下で観察したところ、側根および根毛の数が野生型と比べて3〜4倍増加していた。側根や根毛形成がオーキシンによって制御される事は良く知られた現象である。また根におけるオーキシンの取り込み活性を測定したところ、atpgp4変異体では野生型と比べて低下した。さらにオーキシンを細胞内に過剰に蓄積することでオーキシン感受性変異体となっている酵母yap1-1変異体にAtPGP4を発現させ、オーキシン存在下において生育させたところ、コントロールとして用いたベクターのみを導入したyap1-1変異体と比較して、オーキシンに対する感受性がさらに上がった。以上の事から、AtPGP4が根形成初期段階においてオーキシン輸送を制御する事で、側根および根毛形成に重要な役割を果たしている事が明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] NAI1 Gene Encodes a Basic-Helix-Loop-Helix-Type Putative Transcription Factor That Regulates the Formation of an Endoplasmic Reticulum-Derived Structure, the ER Body2004

    • 著者名/発表者名
      Ryo Matsushima, Yoichiro Fukao, Mikio Nishimura, Ikuko Hara-Nishimura
    • 雑誌名

      The Plant Cell 16

      ページ: 1536-1549

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] MDR-like ABC transporter AtPGP4 is involved in auxin-mediated lateral root and root hair development.

    • 著者名/発表者名
      Santelia, Diana
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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