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視覚的注意機能のモデル構築

研究課題

研究課題/領域番号 04J00473
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 実験心理学
研究機関京都大学

研究代表者

坪見 博之  京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードAttentional Blink / Working Memory / Metacontrast Masking / fMRI / Structure Equation Modelling / attention / Psychological Refractory Period / Object Substitution Masking / MT / V5 / TMS
研究概要

網膜を通じて入力される光刺激は、そのすべてがアウェアネスを形成するわけではない。マスキングや注意など、時間制約のある処理過程を経てワーキングメモリに転送された情報だけがアウェアネスとなり、ヒトの意識を形成する。本研究の目的は、この時間処理制約に関する認知モデルを脳機能とも整合性の高い形で構築することだった。そのため(1)行動実験と、(2)fMRIを用いて脳活動を計測する実験を行った。
(1)視覚刺激を同一位置にRSVP提示し、2つのターゲットの報告を求めると、1つ目の正答率は高いが、500ms以内に提示される2つ目のターゲットの正答率はいちじるしく阻害される(Attentional Blink;以下AB)。ABは、短時間に2つの情報をVisual Working Memory(以下VWM)に取り込むことができないため生じると言われてきたが、これが直接検討されたことはなかった。そこで本研究では、多くのオブジェクトが散在する日常知覚場面に近い刺激画面を用い、AB課題とVWM課題を組み合わせた実験を行って検討した。その結果、VWMに新たにオブジェクトを取り込むときのみABが生じることが明らかになった。
(2)視覚初期過程で生じると思われてきたメタコントラストマスキングにトップダウンの空間的注意が影響を与えることが知られている。われわれはこの現象に関わる脳内機構をfMRIを用いて検討した。得られたデータをSEMによって解析した結果、運動前野と全頭眼野が右頭頂葉を経由して高次視覚野から初期視覚野までをモジュレーションすることで空間的注意機能が実現されていた。そのような脳内活動を伴って画面を観察すると、物理的には同じ刺激でもメタコントラストの効果が変化することでオブジェクトアウェアネスが変化し、見えれば見えるほど両側の紡錘状回と右頭頂葉の神経活動が高くなることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Involvement of V5/MT+ in object substitution masking : evidence from repetitive transcranial magnetic stimulation.2005

    • 著者名/発表者名
      Hirose, N., Kihara, K, Tsubomi, H., Mima, T., Ueki, Y., Fukuyama, H., Osaka N.
    • 雑誌名

      Neuroreport 16

      ページ: 491-494

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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