研究概要 |
2005年度は八月から十月、二月から三月にかけてバングラデシュを訪問した。今年度はチッタゴン丘陵のバンドルバン(Bandarban)に入域し、調査をおこなうことができた。具体的には、昨年にひきつづき、チャック語、マルマ語について民話テキストを中心に一次資料の収集をおこなったほか、トリプラ語ウスイ方言について基礎的な文法調査と基礎語彙の収集を中心とした調査を実施した。特にチャック語については、助動詞の形態論を中心に、文法の細部をつめて研究することができた。また三月にはダカ大学言語学科を訪問し、チャック語についての概説をバングラ語で講演した。 論文としてはチャック語の民話資料に文法解釈をつけたものを一編発表したほか、八月に出版されたバングラ語教科書の書評をかいた。学会発表などでの口頭発表としては、以下にあげる研究成果を報告した。 藤原敬介(2005)「チャック語とマルマ語の声調対応について」日本言語学会第131回大会、2005年11月20日、広島大学、『日本言語学会第131回大会予稿集』,pp.168-173. HUZIWARA Keisuke(2005)"Correlative construction in Cak"11th Himalayan Languages Symposium,2005/12/07,Bangkok, Thailand.
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