研究課題/領域番号 |
04J00653
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
濱田 勉 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 脂質二分子膜小胞 / 形態転移 / 環状DNA / ドメイン成長 / 相分離 / 油水界面 / エマルション / 形態変化 / 膜剥離 / 非平衡開放 / 油水系 / 界面活性剤 |
研究概要 |
1.リポソーム形態の光制御 光異性化反応により分子形状(Trans体-Cis体)をコントロールできる光感受性脂質を用いることで、分子集合体であるリポソーム形態を可逆的に光制御することの出来る新たな実験系を確立した。また、単分子膜による実験から異性化反応にともなう脂質分子の断面積増減を見積もり、Trans体-Cis体での分子断面積の差異を考慮した自由エネルギーを用いて膜小胞の形態転移のメカニズムを説明した。 2.環状DNAの折畳み相転移と荷電コロイド形成 環状DNAの折り畳みによる密度変化が、不連続転移(一次相転移)を示す線状DNAと顕著に異なり、連続的(二次相転移)であることを蛍光顕微鏡による一分子観察により明らかにした。さらに、高密度に折れ畳まれた状態のDNAは荷電コロイド的な性質を持ち、ある有限の会合数で凝集体を形成し安定に存在することを発見し、理論モデルにより説明した。 3.リポソーム上でのドメイン成長ダイナミクス 飽和・不飽和脂質とコレステロールから構成された膜小胞上での相分離ダイナミクスの顕微鏡直接観察から、ドメイン平均半径がt^(0.15)のスケーリングで成長することを見出した。さらに、膜面の曲げ弾性エネルギーを考慮に入れたブラウン運動による衝突・融合モデルによりスケーリング指数を説明した。
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