研究課題/領域番号 |
04J00878
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村田 康信 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | プロテオミクス / シナプス後肥厚 / Postsynaptic Density (PSD) / PRR7 / Mass Spectrometry / Postsynaptic Density(PSD) |
研究概要 |
興奮性シナプスのシナプス後膜上および膜直下には、NMDA型およびAMPA型グルタミン酸受容体、イオンチャネル、PSD-95等の足場タンパク質に加えて、細胞骨格系やシグナル伝達系のタンパク質までもが高密度に集積して、Postsynaptic Density(シナプス後膜肥厚、PSD)と呼ばれる一種のタンパク質複合体を形成している。昨年度までに、ラット前脳から精製したPSD画分のプロテオーム解析を行い、新規タンパク質PRR7の機能解析結果を既に報告した。 PRR7について更に、Q-Tof型のMass Spectrometryを使用して翻訳後修飾の解析を行い、セリン68がリン酸化されることを同定した。セリン68は、Erk1(MAPキナーゼ)、cdk5等の基質になることがアミノ酸配列から予測される。これらのシグナル伝達分子がPSDに局在することは、これまでのプロテオーム解析によって明らかとなっており、PRR7が後シナプスの多彩なシグナル伝達物質によってリン酸化されることが推測される。 また、ポストシナプスのタンパク質複合体の構成成分をより明確にするために、質量分析法から得られたデータの定量化を行った。タンパク質同定に使用したペプチドの情報を使用して、PSD画分での存在量、PSD画分への濃縮の度合いについて定量化を行い、プロテオーム解析によって同定されたタンパク質のなかから、PSD画分に特異的に濃縮するタンパク質のリストアップを行った。
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