研究課題/領域番号 |
04J01253
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
国分 寛司 (2006) 京都大学, ウィルス研究所, 特別研究員(DC1)
國分 寛司 (2004-2005) 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 体節形成 / 分子時計 / Hes7 |
研究概要 |
未分節中胚葉(PSM)では様々な分子が2時間周期でposterior側からanterior側へと発現の増減を繰り返しており(オシレーション)、周期的な体節形成を制御しているものと考えられている。Hes7はHes familyに属するbHLH型の転写抑制因子であり、PSMでオシレーションすることが知られている。また、Hes7のノックアウトマウスでは体節形成が乱れることから、適切な体節形成に必須であることが分かっている。 Hes7の発現がオシレーションするためにはHes7タンパク質がユビキチン-プロテアソーム系により速やかに分解されることが必須である。このため、Hes7の半減期は約20分程度と比較的短い。このような短い半減期をもつ場合、遺伝子からmRNAが転写されるのに要する時間がオシレーションの周期の決定に影響を及ぼす可能性が示唆される。このことから本研究では、Hes7のイントロンの長さを変えることにより、その転写にかかる時間を変化させ、Hes7の発現のオシレーションにどのような影響を与えるのかを観察する.現在、Hes7のイントロンの長さを変えたコンストラクトを作成し、ノックインマウス作製のためにES細胞での遺伝子組み換えを行っている。 また、去年度から引き続き、Hes7の可視化マウスを用いて、様々な遺伝子がHes7の発現のオシレーションに与える影響を調べている。Notchシグナルの構成因子であるLunatic Fringe及びDll3のノックアウトでは、Hes7の発現のオシレーションに変化は無かった。このことは、Hes7の発現はNotch以外のシグナルによっても制御されている可能性を示している。一方、Hes7ノックアウトマウスではHes7の可視化が見られず、Hes7の発現のオシレーションにHes7自身が必須であることが確認された。
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