研究課題/領域番号 |
04J01310
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物分子科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久保 知大 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | mRNA / 新機能 / 3'プロセッシング / 非翻訳領域 / ポリアデニル化 / RNA切断 / 転写 / 高等真核生物 / クロマチン / 遺伝子発現 / RNA干渉 / RNAプロセッシング / クロマチンアセンブリー因子 / クロマチン中間体 / コアヒストン |
研究概要 |
本研究種目の研究成果をNucleic Acids Research誌(2006,vol:34,6264-6271)に発表した。 高等真核生物では、1つの遺伝子から多様な種類のmRNAが産生される。このような遺伝子発現の多様性は、選択的スプライシングや選択的ポリアデニル化(alternative polyadenylation)により生み出されることが知られている。選択的ポリアデニル化により、翻訳されるタンパクの1次構造が変化する場合や成熟mRNAの3' UTRだけが変化する場合などがあるが、特に、3' UTRを変化させるような選択的ポリアデニル化に関してはその分子基盤は全く不明であった。 論文ではpre-mRNAの切断反応に関わる因子として知られていたCleavage Factor Im複合体(CFIm)の細胞内機能を解析した。その結果、CFIがm3' UTR内での選択的ポリアデニル化に寄与していることを明らかにした。ヒトHeLa細胞において、CFIm複合体の25-kDaサブユニット(CFIm25)をRNA干渉法によりノックダウンし、いくつかの遺伝子のmRNAがどのような影響を受けるか解析した。その結果、CFIm25ノックダウンにより3' UTR内での選択的ポリアデニル化が劇的に変化することが明らかとなった。興味深いことに、CFImノックダウンによる3' UTR内でのポリA付加部位の選択では、上流側に存在するポリA付加部位が特異的に使用されることが示唆された。
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