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亜熱帯島嶼条件下における持続的農業のための経営間連携システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J01764
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 農業経済学
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

坂井 教郎  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター・南西諸島農業研究チーム, 特別研究員(PD) (80454958)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード作業受委託 / さとうきび / 経営間連携 / 収穫 / 亜熱帯 / 農地貸借 / 預け預かり / 小作料 / 農地市場 / 亜熱帯畑作
研究概要

亜熱帯島嶼条件下にある沖縄農業において経営間の連携を進めていくためには,耕地面積の約半数を占めておりながら,他部門との連携が非常に希薄なさとうきび経営の連携構築が必要である。本研究では,さとうきび作における連携の主体を借地型の大規模経営と想定し,それが零細さとうきび農家や園芸・畜産経営と連携していくための課題や条件について検討する。
ここでは大規模さとうきび経営が,作業の受委託を媒介にして零細経営と連携するための条件を明らかにするために,佐敷町のさとうきび農家の収穫方法,収穫規模に関する個別データを用いて,収穫方法別の生産実績の推移,農家の性格の違いを分析し,同地域における収穫委託の特徴と位置づけを明らかにした。結果は次のとおりである。
1.零細生産者と中規模以上の生産者では収穫委託の位置づけが異なる。収穫を委託する零細な生産者は全ての収穫を委託する傾向があり,中規模以上の生産者は可能な限り委託を減らし,手刈できない部分のみを委託する。
2.収穫を全委託する零細生産者の多くは5年以内でさとうきび作を廃止しており,多くの小規模農家にとって,収穫委託はさとうきび廃止の契機となつている。一方,さとうきびを廃止する生産者は,(収穫委託を経ず)手刈から直接辞める人が大半である。つまり収穫作業の委託とは関係なくさとうきび作を廃止している。このように収穫の受委託の推進によるさとうきび生産者数の維持の効果は限定的である。
3.今後,高齢世代のリタイヤによる生産者の急激な減少が予想されるなかで,さとうきびの生産量を確保しなければならない状況にある。このようなかで収穫の作業受委託が前向きな意義を持つのは,収穫量の一部を委託する中規模以上の生産者に対してである。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 沖縄本島都市近郊地域における農地貸借市場の特質と農地貸付行動-佐敷町F集落を事例として-2006

    • 著者名/発表者名
      坂井教郎, 笹倉修司, 西村和志, 樽本祐助
    • 雑誌名

      農林業問題研究 163

      ページ: 1-11

    • NAID

      10018784363

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 沖縄都市近郊地域における農地貸借の特徴2006

    • 著者名/発表者名
      坂井教郎
    • 雑誌名

      農業経営通信 230

      ページ: 18-21

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 沖縄本島南部地域のレタス農家における土壌管理実態からみた耕畜連携の課題2005

    • 著者名/発表者名
      笹倉修司, 竹ノ内昭一, 相原貴之, 坂井教郎, 嘉数耕哉, 井村裕一, 西村和志
    • 雑誌名

      九州農業研究 67号

      ページ: 149-149

    • NAID

      220000101495

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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