研究課題/領域番号 |
04J01939
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
泉 桂子 独立行政法人森林総合研究所, 東北支所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 水源林 / 岩手 / 農業用水 / 鹿妻穴堰土地改良区 / 林政学 / 森林経理 / 土地改良区 / 水源涵養機能 / 鹿妻穴堰 / 雫石川 / 甲府市 |
研究概要 |
第一に、岩手県・鹿妻穴堰土地改良区(農業水利団体)の水源林管理について昭和2(1927)年から平成17(2005)年までを対象期間として実証的分析を行った。これによって同団体の水源林経営は「水源林」と「財産林」の両面を併せ持つことを明らかにした。現在同水源林では精力的に枝打ちや間伐が行われており、地域の水利用者が森林管理に関わることが有用であると示唆された。その結果を学会発表し、論文としてとりまとめた。またこの内容を地元の岩手県近現代史研究会、岩手「家族・生活・地域社会」研究会等で発表し、学際的議論を行った。 第二に、関東地方の水道事業体による水源林管理に関する研究成果を国際学会で発表した。この発表により同事例は国際的に見て大きな規模(面積、財政)や長い歴史をもつものであり、この分野の研究に関して今後も海外との積極的な情報交換を行っていくことが重要と示唆された。 第三に、岩手大学御明神演習林、及び東京大学千葉演習林に残存する明治期の森林経営計画を資料化し、その時代的価値や技術的検討を解説した。これによってわが国林学教育黎明期に演習林が果たした役割などが明らかとなった。 第四に、ここ6年間取り組んできた全国の林業公社(造林公社)における分収造林地の主伐とその後の再造林問題について研究成果をとりまとめた。林業公社は累積1兆円に及ぶ債務を抱えているが、その分収造林地の主伐・再造林にあたって極めて多くの技術的・政策的問題が残されていることを明らかにした。
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