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含ケイ素芳香族および反芳香族化合物の創製と物性

研究課題

研究課題/領域番号 04J03233
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 有機化学
研究機関東北大学

研究代表者

今 喜裕  東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシレン / 4-シラトリアフルベン / シラシクロブタジエン / 芳香族 / 反芳香族 / コバルト / X線結晶構造解析 / 理論計算
研究概要

ケイ素-炭素二重結合化学種シレンは、非対称な14族元素からなる二重結合であり、特異な電子状態や反応性を生み出す。中でも環状共役化合物に不飽和ケイ素を導入した化合物の性質は予測不能である。そこで本研究では、含ケイ素環状共役化合物の一つシラシクロブタジエンの初めての合成単離および反応性の検討を行い芳香族性、反芳香族性という概念を切り口に未開拓分野である含ケイ素環状共役化合物について種々の知見を得、理解を深めることを目的とする。
これまでの検討から、4-シラトリアフルベンがシラシクロブタジエンを作る際の良い前駆体であることがわかっている。そこでまず、種々の嵩高い置換基を有する4-シラトリアフルベンの簡便な合成法を模索し、ジリチオシランとジクロロシクロプロペンのカップリング反応を開発することにより達成した。これにより、様々なサイズの嵩高いシリル置換基が導入された4-シラトリアフルベンを合成することが可能になった。次に、4-シラトリアフルベンとコバルト錯体の反応を行い、目的のシラシクロブタジエン骨格を含む錯体の合成を達成した。またこの錯体が、母体シクロブタジエン錯体と同様の構造的特徴を有していることをX線結晶構造解析および理論計算により明らかにした。現在、この錯体からシラシクロブタジエンへの変換を検討中であるが、ナトリウム金属との反応により芳香族性含ケイ素4員環化合物、シラシクロブタジエンジアニオンへ変換する手応えを掴んでいるところである。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A Cobalt Silacyclobutadiene Complex2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Kon, K.Sakamoto, C.Kabuto, M.Kira
    • 雑誌名

      Organometallics ASAP(未定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 21世紀の有機ケイ素化学-機能性物質化学の宝庫-第一章-2 ケイ素-炭素二重結合をもつ特異な化合物2004

    • 著者名/発表者名
      吉良満夫, 今喜裕
    • 総ページ数
      7
    • 出版者
      (株)シーエムシー出版
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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