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ホタテガイの卵形成過程におけるビテロゲニン合成の調節

研究課題

研究課題/領域番号 04J03471
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 水産学一般
研究機関東北大学

研究代表者

中尾 令子  東北大学, 大学院農学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードビテロゲニン / エストラジオール-17β / GnRH / 卵黄形成促進因子(VPF) / 配偶子形成 / 二枚貝 / 生殖内分泌
研究概要

ホタテガイの卵黄タンパク前駆体(vitellogenin ; Vtg)合成は中枢神経由来の卵黄形成促進因子(Vitellogenesis Promoting Factor ; VPF)と卵巣内で合成されたエストラジオールー17β(E_2)がエストロゲン受容体(estrogen receptor ; ER)を介して促進的に働いているプロモーターであることがわかった。これまでにVPFが生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)様物質である可能性が示唆されたため、本年度はVPFのGnRHとしての同定と作用経路の解明を試みた。さらにホタテガイ(PyER)とイガイの2種類(MeER1,MeER2)のER様cDNAの部分塩基配列の発現解析とステロイドの影響を検討した。
<VPFのGnRHとしての同定と作用経路>
血球と血リンパ上清はともにVtg合成を促進した。血球・血リンパ上清中のVPFについてVtg合成に対する哺乳類GnRH(mGnRH)アンタゴニストの競合および抗mGnRH、抗タイ型GnRH(sbGnRH)抗体の吸収実験でタイプ別の検討をした。血球中のVPFはmGnRHのタイプに類似した構造を持つが、上清中のVPFは今回用いた抗体では認識することのできないタイプのGnRHで、Vtgの翻訳促進に主体的に作用している可能性が示された。
<ERの発現解析とステロイドの影響>
RT-PCRにより組織分布を解析するとPyERは生殖巣や中枢神経にも発現がみられた。MeER1は組織全体に発現し、生殖巣以外の組織での発現が強かったが、MeER2は卵巣と足部神経節で比較的強く発現していた。MeER1はステロイドホルモンの調節を受けないが、PyERおよびMeER2は特にE_2による促進的な調節を受けた。そのためエストロゲンシグナリングが二枚貝ひいては軟体動物に普遍的に存在する可能性が考えられた。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Laboratory exposure to 17β-estradiol fails to induce vitellogenin and estrogen receptor gene expression in the marine invertebrate Mytilus edulis.2006

    • 著者名/発表者名
      A.M.Pulnean
    • 雑誌名

      Aquatic Toxicology 79

      ページ: 376-383

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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