研究課題/領域番号 |
04J03489
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
太田 裕作 東北大学, 大学院生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | アクチン細胞骨格 / 細胞分裂 / Sling Shot(SSH) / Polo-like kinase(Plk) / 14-3-3タンパク質 / Slingshet(SSH) / polo-like Kinase(Plk) / コフィリン / Slingshot / polo-like kinase / 14-3-3 |
研究概要 |
アクチン細胞骨格の主要な制御因子であるコフィリンは、細胞分裂への関与が示唆されている。コフィリンの活性はコフィリンフォスファターゼであるSSH-1Lによる脱リン酸化により制御されている。SSH-1L結合タンパク質として同定されたPolo-like Kinase(Plk)は細胞分裂の制御に重要なタンパク質であることが知られている。本研究ではおもにSSH-1LとPlkの相互作用について研究を行った。 本研究によってPlkのC末端polo-box領域とSSH-1Lが結合すること、両者の結合にはSSH-1Lのリン酸化が必要であること、PlkがSSH-1Lをリン酸化することを明らかにした。これらの結果は、PlkとSSH-1Lの相互作用があることを示しており、両者の相互作用が細胞分裂において重要な働きをしていることを示唆している。 このほか、SSH-1Lの細胞内機能を明らかにするためにSSH-1L結合タンパク質として同定された14-3-3タンパク質とSSH-1Lとの相互作用を解析した。SSH-1Lリン酸化酵素の探索を行った。SSH-1Lと14-3-3タンパク質の結合にはSSH-1Lの978番目のセリンのリン酸化が必須である。そこで、この978番目のセリンのリン酸化酵素を発現クローニングにより探索した。その結果、CAMK I, IIおよびMAR KinaseをSSH-1Lリン酸化酵素として同定した。培養細胞内においてこれらのリン酸化酵素はSSH-1Lをリン酸化し、14-3-3タンパク質との結合を促進した。14-3-3タンパク質はSSH-1Lの活性を負に制御していることが知られており、これらのリン酸化酵素もSSH-1Lと14-3-3タンパク質との結合を促進することでSSH-1Lの活性を負に制御していること明らかにした。これはSSH-1Lの活性制御機構を明らかにする上で重要な発見である。
|