研究課題/領域番号 |
04J03778
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
吉田 健太郎 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 弦理論 / 場の量子論 / 超対称性 / ゲージ / 重力対応 / D-ブレイン / 超対称ゲージ理論 / 超重力理論 / 可積分模型 / 超弦理論 / PP波背景 / 行列模型 / AdS / CFT対応 / 可解スピン鎖模型 / 可能性 / 超膜理論 |
研究概要 |
前年度の研究に引き続き、PP波背景上の行列模型における重力子解の構成、およびその間の重力ポテンシャルの計算をいった。今回行ったのは、前年度の球面状の重力子解とは異なる点状の重力子解の構成である。これに対しても、行列模型において同様なポテンシャルの計算が可能であり、結果として1/r^7の振る舞いをすることを示した。 この結果は、ゲージ/重力対応を強く示唆する興味深い結果である。 また、PP波背景上の行列模型を有限温度系に拡張し、自由エネルギーの考察をし、真空の安定性を調べた。ゼロ温度では超対称性のため二つの真空が縮退しているが、有限温度ではこの対称性が破れて縮退が解けるため、どちらの真空がより安定かを調べることは、M理論の真空を理解する上で非常に興味深い。すべての温度領域で解析的な計算を実行するのは困難であるため、モンテカルロシミュレーションを用いた解析を行い、二つの真空の自由エネルギーの大きさを比較した。その結果、高温領域ではtransverse M5-brane真空と呼ばれる真空が最も安定であること、中間温度領域に非可換球面真空が安定化する非常にせまい領域があること、がわかった。
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