研究課題/領域番号 |
04J03898
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
上田 泰史 神戸大学, 遺伝子実験センター, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 先体反応 / ARISX / 受精 / Xenopus laevis / アフリカツメガエル |
研究概要 |
本課題の目的は、無尾両生類アフリカツメガエル(以下、ゼノパス)をモデル動物として、精子の構造と機能に関する研究を行うことにより、受精の分子メカニズムを解明することである。特に、精子が受精能を獲得するために必須のプロセスである「精子先体反応」を誘導する物質(ARISX : Acrosome Reaction-Inducing Substance in Xenopus)に焦点を充て研究を行っている ARISX中の糖鎖を調べるためにレクチン結合ビオチンとモノマリックアビジンビーズを用いて輸卵管抽出液中からARISXを回収した。ウェスタンブロットと共焦点レーザー顕微鏡による観察により、ARISXがいくつかの糖鎖を持ち、その中のN-アセチルガラクトサミンが先体反応誘導活性に重要であることが示された。このことは過去に行った卵膜上での先体反応のレクチンによる阻害実験と一致している。プロテイナーゼKによりARISXを処理するとその分子量が300kDaから240kDaにシフトダウンした。これによりARISXがタンパク成分を持つことが明らかになった。抗ARISX抗体を用いて輸卵管抽出液からARISXを回収することに成功した。MALDI-TOFにより解析した結果、未知のタンパク質が検出された。ゼノパスではゲノムプロジェクトが終了していないため、これ以上の解析にはARISXの更なる精製と大量の回収が必要となる。現在、ARISXの発現クローニングを行うべく準備中である。
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