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メラネシアにおける近代性と新宗教運動に関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J03914
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関神戸大学

研究代表者

石森 大知  神戸大学, 総合人間科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードメラネシア / 近代性 / 新宗教運動 / キリスト教 / 植民地経験 / ソロモン諸島
研究概要

本研究は、「メラネシアにおける近代性と新宗教運動に関する人類学的研究」を目的とし、聞き取り調査と参与観察に依拠する人類学的アプローチにもとづいて、クリスチャン・フェローシップ教会(以下、CFCと呼ぶ)という特定の新宗教運動の全体像を明らかにすることを目的としてきた。
本年度のはじめより、これまでに収集した一次資料および文献資料の整理・分析をおこなってきた。従来からCFCに言及する論文や記事は多数存在しており、この運動が西洋人に与えた衝撃や注目度の高さを物語っている。これらの先行研究において、CFCは、基本的に土着主義運動の概念に基づいて論じられてきた。しかし、土着主義運動の概念は、CFCを理解するうえで有効とはいえない。まず、CFCは消え行く「敗者の運動」とみなすことはできないことが指摘できる。CFCは、70年以上にわたって持続し、母教会であるメソジスト教会やソロモン諸島の他教会に匹敵する存在となっている。また現在の宗教的指導者は、2005年に「地域社会の発展とCFCにおけるリーダーシップ」の功績により、エリザベス女王からナイトの称号を授与されたことも記憶に新しい。現在、CFCは1万5千人余りの信徒を抱えており、ソロモン諸島で6番目の規模を誇る教会に数えられる。CFCの70年の歴史を短いと受け取られるかもしれないが、その間には、第二次世界大戦、ソロモン諸島国の独立、その後の国家開発政策と貨幣経済の浸透などの世界史的なイベントが含まれている。本研究では、そのなかを生き抜いてきたCFCを考察の対象とし、土着主義運動やカーゴカルトに付随する形容や概念の列挙だけでは語りつくすことができないことを明らかにしてきた。
なお、本研究の成果の一部として、学位論文「メラネシアにおける新宗教運動の人類学的研究-クリスチャンフェローシップ教会の形成と展開」を提出し、博士号を取得した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] From Church Agent to the Godhead : A Case Study of Christian Fellowship Church Solomon Islands2004

    • 著者名/発表者名
      Daichi Ishimori
    • 雑誌名

      Kakuzan Ronso : The Journal of Cultural Studies and Human Science No.4

      ページ: 123-136

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 海のキリスト教(石森大知・共著)

    • 著者名/発表者名
      塩田光喜, 大谷裕文編
    • 出版者
      明石書店
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 海のキリスト教

    • 著者名/発表者名
      塩田光喜, 大谷裕文
    • 出版者
      明石書店(未定)
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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