研究課題/領域番号 |
04J04382
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 (2005) 東京工業大学 (2004) |
研究代表者 |
大河内 豊 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 4次元ゲージ理論 / Seiberg双対性 / Pouliot-Type双対性 / a-maximization / コンフォーマル固定点 / ゲージ理論 / 行列模型 / 幾何学的転 / 小西アノマリー |
研究概要 |
私の大きな研究テーマは超対称N=1ゲージ理論の研究である。この理論はひとつの相として、ノンアーベリアンクーロン相が存在することが知られている。この相では、低エネルギーで共形対称性を持つような理論になることが期待されている。この共形対称性を用いると、理論的制約が強くなり、詳しい物理現象を調べることが可能である。近年この観点から、極めてシンプルな方法で、非摂動的な物理現象を理解できることが、Intriligatorらによって明らかにされた。それは、『a-maximization』と呼ばれるもので、3次関数の極大値を求めるだけで、これまで困難とされてきた、スーパーコンフォーマルU(1)R対称性を決定することが可能となった。大まかに言うと、このU(1)R対称性によって、低エネルギーの物理が支配されているのである。これを知ることは、低エネルギーでの物理現象を定量的に知ることにつながる。 私は、この手法を用いて、ADE型CFTをカリフォルニア工科大の奥田氏と共に調べた。特にメソン型のスーパーポテンシャルでのdeformation及びhiggsingを行い、(ある種の想定の元で)低エネルギーで存在する共系固定点を調べつくした。 また、現象論的な論点からも注目されているSO(10)群のゲージ理論でスピノル表現をもつモデルについて、プーリオタイプデュアリティーをもとに詳しく共系固定点を調べた。そこで、我々は既に提案されていたa-maximizationの方法には修正すべき点があり、それを考慮すると、より複雑な物理が起こりうることを示した。さらに、低エネルギーで新しい質量のない粒子があらわれることを予言し、論文にまとめた。
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