研究課題/領域番号 |
04J04881
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 東京大学 (2006) 岡山大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
津野 総司 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, リサーチフェロー
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | デバトロン加速器 / LHC加速器 / CDF実験 / ATLAS実験 / 数値理論計算 / ファインマンダイアグラム / テバトロン加速器 |
研究概要 |
ハドロン衝突型実験に於けるQCD事象生成プログラムの開発を行なってきた。従来のプログラムの計算アルゴリズムの改良により、ハドロン衝突型加速器実験での物理事象での計算速度を100〜1000倍向上させた。計算アルゴリズムに関して、論文掲載された。一方、我々のプログラムを用いてトップクオークの崩壊に関して研究を行なってきた。トップクオークは、現在テバトロン加速器実験で、世界で精力的に研究が行なわれている研究課題である一方、まだ、十分には研究がなされていない。我々は、トップクオーク崩壊に関する様々な力学変数を研究することにより、実験的にトップクオークのスピンを再構成するための新しい手法を見つけた。実際の実験解析でも十分に再現が可能であることを示し、論文掲載された。同時に、トップクオークの崩壊に対して我々のスピン再構成方法を用いて、異常結合定数の測定可能性を検証し、シミュレーションレベルで、実際の実験条件下である程度の見積もりを得た。この結果に関しても論文掲載された。また、フランスでの国際会議でも報告し、我々の研究を実際の実験データに当てはめて検証してきた。実験データの解析手法に関しては、我々の実験グループ内で、随時報告してきたが、残念ながら、従来の解析手法を格段に向上させる精度には至らなかったために、内部資料としてまとめた。 また、2007年末に実験開始予定のLHC実験に於いても、現地に滞在し、情報収集を重ねてきた。QCD物理学の現象の理解を通して、実験初期からビッグス粒子発見へ向けての解析シナリオを描くと共に、現実験に於いて、必要とされる解析ソフトウェアの開発に対して知見を得た。
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