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高次捕食者が生物多様性維持に果たす役割の解明-ボルネオ熱帯林における検証-

研究課題

研究課題/領域番号 04J05653
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生態・環境
研究機関京都大学

研究代表者

松本 崇  京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード多様性 / 上位捕食者 / アリ / 熱帯林 / Aenictus laevices / マイクロサテライト / 多回交尾 / 標識再捕法 / 捕食者 / マレーシア / トッププレデター / キーストーンピーシーズ / 生物多様性 / 群集構造 / ヒメサスライアリ / 熱帯雨林 / 非致死的効果 / 種間競争
研究概要

東南アジアに生息する社会性昆虫スペシャリスト捕食者であるツヤヒメサスライアリAenictus laevicepsは決まった巣場所をもたずに移動しながら、主に他種のアリのコロニーを活発に攻撃する。このアリによる高い捕食圧が熱帯でのアリ群集の種多様性維持に寄与していることがこれまでの知見から示唆されている。また上位捕食者であることから、人為的な撹乱に対する感受性も高く、環境の撹乱度合いに対する指標種として適していることがわかっている。しかし、移動性の高さや休止期の存在によりその生活史でさえこれまでほとんどわかっていない。そこで本研究では、ツヤヒメサスライアリが熱帯域で果たす生態的な役割の解明の第一歩としてコロニー数の推定を試みた。
方法
マレーシアサラワク州ランビル国立公園の林床を歩き回り、コロニーを発見したらワーカーを10頭ずつサンプリングした。サンプリングした個体をマイクロサテライト6遺伝子座を用いて、遺伝子型を特定し、特定したワーカーの遺伝子型から女王の遺伝子型をMoilanen et al.2004の方法により推定し、コロニー識別を行った。コロニー識別のデータを用いてOtis 1978の標識再捕獲法によりコロニー数推定を行った。サンプリング調査は2003〜2006年に計8回行った。
結果
Probability of Identityは4.44×10^(-11)であり、用いた6遺伝子座によってコロニー識別は十分可能であった。ワーカーをサンプリングした77コロニー中、46コロニーの女王の遺伝子型を特定できた。そのうち4回捕獲されたのが1コロニー、3回捕獲が2コロニー、2回捕獲が6コロニーだった。全部で33タイプのコロニーを推定した。これらのデータを用いたコロニー数推定を行った結果、調査地には89±18.75(SE)コロニーのツヤヒメサスライアリがいると推定された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation and characterization of eight microsatellite ioci in two morphotypes of the Southeast Asian army ant, Aenictus laeviceps in oress2007

    • 著者名/発表者名
      Haguchi K, Matsumoto T, Maruyama M, Hashimoto Y, Yamane S, Itioka T
    • 雑誌名

      Molecular Ecology Notes

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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