研究課題/領域番号 |
04J05942
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
植物生理・分子
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
宮田 有希 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員-DC1
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 転写後制御 / 葉緑体 / ヒメツリガネゴケ |
研究概要 |
本研究は、ヒメツリガネゴケ葉緑体RNA編集の制御因子を同定することを目的とする。まず第1に、RNA編集をリアルタイムで検出するための葉緑体ベクターの開発とRNA編集検出用の葉緑体形質転換コケを作製する。第2に、葉緑体形質転換コケのタグ付き突然変異体ゲノムライブラリーを作製し、この中からRNA編集欠損株を選抜する。最終的に、葉緑体RNA編集制御因子の候補遺伝子を絞り込むことを目標に研究を行う。 本年度は、前年度に引き続いて、RNA編集検出用の葉緑体形質転換コケの作製を行った。 前年度に作製した、rps14遺伝子の5'末端ACGコドン(C→U編集される)を含む約100ヌクレオチドの領域と蛍光タンパク質GFPを融合させたキメラコンストラクトを用い、ポリエチレングリコール法によって、野生型ヒメツリガネゴケの葉緑体ゲノムに導入した。その結果、約300株と多数の候補株を得た。これらの株では、RNA編集が起こると、レポーター遺伝子コード領域の手前で翻訳終結コドン(UGA)が形成され、レポータータンパク質が翻訳されないが、RNA編集が起きなくなると、翻訳終結コドンは形成されず、レポータータンパク質が翻訳されることが期待される。まずPCR法とサザンブロット法により、rps14-gfp融合遺伝子が確かに葉緑体ゲノムに挿入されている株が約30株あることを確認した。現在、これらの形質転換株を用いてRNA編集を検出することが可能であるか検証中である。今後は、この株を用いてタグ付き突然変異体を多数作製し、RNA編集欠損株を選抜する。
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