研究課題/領域番号 |
04J06015
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
伊藤 有紀 信州大学, 大学院医学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | セミノックインマウス / トランスジェニックマウス / O-グリカン / 糖鎖遺伝子 / ピロリ菌 / ノックアウトマウス / 糖転移酵素 |
研究概要 |
本研究の目的は、胃粘膜表層部の表層粘液細胞で特異的にヒトα4gnt遺伝子を発現させたトランスジェニックマウス(Tgマウス)を作出することにより、ピロリ菌感染におけるαGlcNAc含有びグリカンの機能を個体レベルで明らかにすることである。 平成18年度は、受精卵への追加マイクロインジェクションを経て、サザン選抜の結果3-100コピーの遺伝子断片が挿入されたFOマウス5頭より、F1マウスの繁殖ならびにライン選抜を行った。F1マウスの胃および肝臓を採取し、ヒトα4GnT抗体ならびにHIK1083抗体で免疫染色を行ったところ、ヒトα4GnTの発現は確認されなかった。またRT-PCRでもヒトα4GnT遺伝子は検出できなかった。ヒトα4GnT遺伝子が発現していない可能性としては、導入遺伝子断片がサプレッサー付近に導入されることにより発現が妨げられた可能性、構築した導入遺伝子断片のプロモーターが作用しなかった可能性が挙げられる。よって、Tgマウスの作製方法を再考した。 (株)ワイエス研究所殿(現・(株)フェニックスバイオ)との共同研究により、セミノックインマウスの作出に着手した。セミノックインストラテジーは、発現制御の忠実性を解決するために、BACクローンを直接組み換えてTgマウスを作出する方法である。胃の表層粘膜部に発現していることが明らかになっているMUC5ACの5'プロモーターの下流にヒトα4GnT遺伝子を挿入したグノムクローンを構築した。マイクロインジェクション、FOマウスのサザン選抜の結果、1コピー、3コピーのTgマウスをそれぞれ3頭、1頭を得た。現在、F1マウスの繁殖を行っている。今後、ライン選抜の結果、表層粘膜部でヒトα4GnTのmRNAならびにタンパク質の発現が確認されたTgマウスを得ることができれば、SS1株を用いたピロリ菌感染実験を予定している。
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