研究課題/領域番号 |
04J06319
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田尻 義了 九州大学, 大学院比較社会文化研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 東北アジア / 青銅器 / 弥生時代 / 鋳型 / 鋳造 / 交流 / 変容 / 生産 / 朝鮮半島 / 国際情報交換 / 北部九州 / 近畿 |
研究概要 |
本年度の研究成果は、(1)東北アジアにおける青銅器鋳造関連遺物の比較検討・(2)鋳造関連遺物からの製作技術の復元・及び東北アジアにおける製作技術の比較・(3)鋳造実験による製作技術の復元・(4)東北アジアにおける青銅器製作技術の伝播に関する検討という4つの研究目的に対応した当初の研究実施計画に基づき適正な実施を行い、十分な成果をあげることが出来た。そこで本年度の実施計画では以下の4点を具体的な実施項目とした。 a.東北アジアにおける鋳造関連遺物の集成・データベースの作成の更新および隣接地域の資料集成を行い、東北アジア全体の鋳造関連遺物の集成が完成した。また、その際、隣接地域における資料集成も可能な限り行うことが出来た。その結果、鋳造関連遺物500点以上を集成することができた。 b.実地調査では本年度は海外調査2回(中華人民共和国・カナダ)、国内調査5回を実施し、資料調査を行った。その結果、従来知られていなかった新たな知見を得ることが出来た。海外調査では二里岡期の実測・写真撮影を行うことが出来、貴重なデータを収集することが出来た。国内調査ではこれまで未確認であった小形鏡を確認することが出来た。 c.実験については、低温度融解金属を使用し、鋳造実験を行い鋳造時における坩堝の固定に関して新たな成果を上げることが出来た。 d.論文作成においては、本研究の報告、また成果の公表を含めて博士論文を作成し、審査に合格し2月28日に博士号を取得することが出来た。なお、本年度の研究実施項目a東北アジアにおける鋳造関連遺物の集成・データベースの作成の更新および隣接地域の資料集成については、博士論文中第4章にまとめている。また、本年度は12月17・18日に開催された日本中国考古学会において研究成果の一部を公表・公開した。 上記の研究実施項目を当初の計画通り実施し、十分な研究実績を上げることが出来た。
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