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乳児期における移動運動と社会性の初期発達

研究課題

研究課題/領域番号 04J06437
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 教育心理学
研究機関九州大学

研究代表者

船橋 篤彦  九州大学, 人間環境学研究院, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード乳児 / 移動運動発達 / 発達の相互性 / 運動障害 / 発達支援
研究概要

本研究は、運動発達を単純な身体の成長過程としてではなく、「心」の発達と深く関連したものとして捉える立場である。とりわけ、生後8ヶ月近辺に獲得される移動運動発達に注目し、移動獲得に伴う様々な心理的変化を実証的に明らかにすることを第1の研究課題としている。
今年度は、昨年度から継続して取り組んでいる母子間相互作用の縦断的観察データの解析を進展させた。結果から、乳児の移動獲得に伴い、母子相互作用の形態(身体距離や対面頻度)が変化することが明らかになった。このことは、"生後9ヶ月の奇跡"と称される生後1年目後半の飛躍的な社会的認知能力の高まりが"どのようにして"生み出されるのかという発達機序の一端を明らかにしたと考える。
次に本研究の第2の研究課題として、運動発達を中核に据えた発達の相互性という見地から、運動障害のある人達への発達支援法の構築がある。研究の第1課題が人間の発達メカニズムを明らかにする試みと位置づけると、この第2課題は第1課題で得られた知見の妥当性と社会的貢献度を見極める試金石であると言える。今年度は、運動障害のある子ども・成人に対して、移動運動発達の支援を行い、心理面の変化について詳細な検討を行った。その結果、運動障害のある人達も、移動獲得に伴い、他者への関心や社会的行動の獲得といった心理的側面に大きな変化が生じることが明らかになった。このような研究成果は、障害のある人達の「発達的」変化という側面への注目を喚起するものであると考えている。
以上の研究成果は、ヨーロッパ発達心理学会や日本心理学会、日本特殊教育学会などで発表された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] あかちゃんは隠された対象物を見ている?2005

    • 著者名/発表者名
      船橋 篤彦
    • 雑誌名

      九州大学心理学研究 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 脳性麻痺者における動作の再獲得過程2005

    • 著者名/発表者名
      船橋 篤彦
    • 雑誌名

      発達臨床心理研究 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 多動傾向を示す知的障害児への発達援助2004

    • 著者名/発表者名
      船橋 篤彦
    • 雑誌名

      リハビリテイション心理学研究 32・1

      ページ: 15-27

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] よくわかる情動発達

    • 著者名/発表者名
      遠藤利彦, 佐久間路子(編)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房(印刷中)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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