研究課題/領域番号 |
04J06634
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
横溝 裕行 九州大学, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 保全 / 数理生態学 / 絶滅確率 / 外来種 / 在来種 / 海洋保護区 / 資源管理 / エゾシカ / 狩猟努力 |
研究概要 |
[A]在来種の生息地改善努力と外来種の駆除努力 外来種に存続を脅かされている在来種の最適保全戦略について解析した。餌の供給等によって直接的に在来種の生存率を改善する生息地改善努力と、外来種の駆除によって在来種の生存率を間接的に改善する駆除努力の最適な値を調べた。 最適な生息地改善努力量や駆除努力量がそれぞれ正になる必要条件を導き出した。生息地改善努力量と駆除努力量の両方が正になる必要条件は、[1]在来種の密度が低い、[2]外来種の密度が高い、[3]生息地改善努力量と駆除努力の一方の効率とコストの比が他方と比べて大きすぎない、というものである。最適生息地改善努力量が正の場合は、最適生息地改善努力量と駆除努力量を解析的に求めることができた。また、外来種が在来種に与える影響の大きさに不確実性がある場合の最適生息地改善・駆除努力量も求めた。 [B]海洋保護区の最適設定に関する理論的研究 2つのパッチで漁業が行われている場合を考えて、漁業による純利益を最大にするための漁獲努力量のポントリャーギンの最大原理を用いて解析を行った。漁獲努力量がゼロであることは、海洋保護区を設定することを意味する。2つのパッチ間では移動があり、幼体の移動は密度効果の影響を受け、成体野移動には密度効果はないをした。ポントリャーギンの最大原理と滑降シンプレックス法をもちいて、最適な漁獲量を求めるプログラムを作成し,解析を行った。また、動的に漁獲努力量を変更することができる場合とできない場合で、純利益の差がどのように変化するのかを明らかにした。
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