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バイオナノ粒子を用いた遺伝子治療法及びドラッグデリバリーシステムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 04J07878
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

山田 忠範  大阪大学, 産業科学研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードドラッグデリバリーシステム / 遺伝子治療 / バイオナノ粒子
研究概要

遺伝子治療、抗癌剤による化学療法、RNAiに代表される核酸医薬など、ドラッグデリバリーシステム(DDS)を必要とする先端医療技術は多い。しかし、現状ではすべてに適用可能なDDSはなく、多くの研究者がDDSキャリアの開発を行っている。本研究課題では、ヒト肝臓に対して高い特異性と親和性を有するB型肝炎ウイルス表面抗原(HBsAg)粒子を基とした中空バイオナノ粒子を生体内でピンポイントに遺伝子及び抗癌剤などの薬剤を送達しうるDDSキャリアとして開発することを目的としている。これまで、緑色蛍光タンパク質(GFP)発現遺伝子並びに蛍光性低分子化合物をレポーターとしたin vitro、in vivo送達実験に成功している。また、実験動物レベルではあるが、血友病Bの治療遺伝子である血液凝固第9因子(FIX)発現遺伝子とバイオナノ粒子による遺伝子治療のモデル実験に成功している。
本年度は、今年度は、FIX発現遺伝子を封入したバイオナノ粒子を各種経路から投与し、マウス血中での発現レベルの解析を行った。その結果、尾静脈よりバイオナノ粒子を投与する場合がもっとも治療効果がよいことが判明した。しかし、発現レベルの飛躍的向上は達成できなかった。その原因はバイオナノ粒子への発現遺伝子の封入効率にあると考え、現在、封入効率向上を実現する手法を見出すための検討を行っている。また、DDSのモデル実験として、肝癌に対して効果のある抗癌剤をバイオナノ粒子内部へ封入、in vitroにてヒト肝癌由来細胞へ投与し、抗癌効果の検討を行った。ところが、従来の手法では封入過程において抗癌剤の活性低下が見られたことから、抗癌剤を封入するために適した手法の確立を目指し、現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Novel tissue and cell type-specific gene/drug delivery system using surface engineering hepatitis B virus nano-particles.2004

    • 著者名/発表者名
      T.Yarnada, M.Ueda, M.Seno, A.Kondo, K.Tanizawa, S.Kuroda
    • 雑誌名

      Current Drug Targets - Infectious Disorders 4

      ページ: 163-167

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 中空バイオナノ粒子を用いたピンポイントドラッグデリバリーシステム2004

    • 著者名/発表者名
      山田忠範, 妹尾昌治, 近藤昭彦, 上田政和, 谷澤克行, 黒田俊一
    • 雑誌名

      高分子論文集 第61巻、第12号

      ページ: 606-612

    • NAID

      10014237838

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 中空バイオナノ粒子が拓く新しい医療技術2004

    • 著者名/発表者名
      黒田俊一, 山田忠範, 妹尾昌治, 近藤昭彦, 上田政和, 谷澤克行
    • 雑誌名

      化学工業 第55巻、第12号

      ページ: 40-46

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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