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雌性配偶体形成におけるサイトカイニンとリン酸リレー系の役割

研究課題

研究課題/領域番号 04J08421
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物生理・分子
研究機関大阪大学

研究代表者

辻村 香織 (木下 香織)  大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード雌性配偶体 / サイトカイニン / リン酸リレー系 / 配偶体 / シロイヌナズナ
研究概要

昨年度に引き続き、雌性配偶体形成におけるサイトカイニンの役割を調べるために、全てのサイトカイニン受容体遺伝子(CRE1,AHK2,AHK3)が破壊され、サイトカイニンに対する感受性がまったく失われたシロイヌナズナの突然変異体を用いて、サイトカイニンが配偶体形成に関与するかを調べた。変異体の胚珠では、8割で雌性配偶体の構造が確認されず、約1割は様々な段階で発生が止まっており、残りの約1割でのみ成熟した配偶体が形成されていた。このことから、サイトカイニン受容体は雌性配偶体形成に重要ではあるが、必須ではないことが明らかになった。この原因としては、雌性配偶体形成時にはサイトカイニン受容体のホモログであるCKI1が発現しているために、CKI1はサイトカイニンを受容するわけではないがリン酸リレーを介してサイトカイニン受容体の機能を相補している可能性も高いと考えられた。
また同時に、雄性配偶体である花粉の観察を行ったところ、2つの精核と1つの栄養核を持つ花粉は形成されていた。しかし、花粉管の伸長を調べたら野生型に比べて非常に低い割合でしか発芽せず、発芽してもとても短かった。つまり変異体の花粉は成熟していないことが分かった。このことから、サイトカイニン受容体は雄性配偶体の成熟に必要であることが示唆された。
さらに野生型の花粉を突然変異体の雌ずいにかけたときに、ほとんど花粉管が伸びなかったことから、サイトカイニンは花粉管を伸長させるという雌ずいの機能にも重要である事が分かった。
これまで生殖生長期におけるサイトカイニンの役割はほとんど分かっていなかったが、以上の事から、サイトカイニンは雌性配偶体形成、雄性配偶体の成熟、雌ずいの機能に重要であることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Cytokinin signaling and its inhibitor AHP6 regulate cell fate during vascular development2006

    • 著者名/発表者名
      Mahonen AP
    • 雑誌名

      Science Vol.311. no.5757

      ページ: 94-98

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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