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SOX転写因子群による中枢神経系の分化と領域化をゼブラフィッシュを用いて解明する

研究課題

研究課題/領域番号 04J08463
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 発生生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

奥田 雄一  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードsox遺伝子 / ゼブラフィッシュ
研究概要

これまでに、グループB1 sox遺伝子(sox2,sox3,sox19a, sox19b)の機能を阻害するために、モルフォリノオリゴヌクレオチドを作製し、その影響を調べた。
その結果、4つのグループB1 sox遺伝子を同時に阻害した(ノックダウンした)胚において、明らかに重度な影響が見られた。これまでの結果から、group B1 sox遺伝子が初期の神経系の形成に重要であり、グループ内でほぼ共通の役割を担っているということを明らかになった。
本年度の研究によって新たに以下のことを明らかにした。
1.ウェスタンブロッティング法を用いて、ノックダウン胚で標的遺伝子のタンパク質量が実際に低下していることを確認した。
2.ノックダウンの影響は、グループB1 sox遺伝子のmRNAを共導入することによって緩和された。4つの遺伝子の内、どのmRNAを共導入しても同様に緩和されることを明らかにした。
3.ノックダウン胚の影響を詳細に解析するために、in situハイブリダイゼーション法を用いて、既知の様々な遺伝子の発現がどのように変化しているかを調べた。
4.ノックダウン胚では、グループB1 sox遺伝子(sox2,sox3,sox19a, sox19b)の発現量が増加していることがわかった。
5.bmpの発現が低下しているように思われ、75% epiboly期の胚において、将来表皮になる領域で発現する遺伝子の発現領域が縮小していた。
6.将来感覚器になる領域(prepracodal領域)特異的に発現する遺伝子の発現が異所的に観察され、その発現量も低下していた。
7.前頭部領域において、いくつかの遺伝子で著しい発現の変化が見られた。
8.ノックダウン胚において、中胚葉領域特異的に発現する遺伝子の発現を調べたところ、変化は見られるものの、その変化は劇的なものではなかった。
以上の結果から、グループB1 sox遺伝子が発生の初期の段階で中枢神経系の形成、特に頭部前側領域の形成において、重要な役割を担っていることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Comparative Genomic and Expression Analysis of Group B1 sox Genes in Zebrafish Indicates Their Diversification During Vertebrate Evolution2006

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Okuda
    • 雑誌名

      DEVELOPMENTAL DYNAMICS 235・3

      ページ: 811-825

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書 2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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