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19世紀後期英国経済思想史-F.Y.エッジワースを中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 04J09363
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 経済学説・経済思想
研究機関関西学院大学

研究代表者

上宮 智之  関西学院大学, 経済学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードエッジワース / 「課税の純粋理論」 / 功利主義 / 倫理学の新方法と旧方法 / 厳密功利主義 / 倫理学の物理学的基礎
研究概要

エッジワース(Francis Ysidro Edgeworth)についての体系的研究の一環として、主に次の2項目についての研究をおこなった。すなわち、1.エッジワースの「課税の純粋理論」(1897年)にみられる功利主義思想と初期のエッジワースの功利主義思想の関連性の是非、2.エッジワースの伝記作成のための資料収集であるが、これらの成果は以下の通りである。
1.「課税の純粋理論」にみられるエッジワースの功利主義思想は犠牲説についての議論のなかにみられる。彼は『数理精神科学』において展開した功利主義についての経済学的アプローチをもちいることによって利益説を否定した。また、エッジワースはさまざまな同等的犠牲説を批判し、最小犠牲説の正当性を訴えたが、その際に用いられたのが彼の初期の著作(『倫理学の新方法と旧方法』、『数理精神科学』)に共通する(1)快楽の同一単位測定性の肯定、(2)快楽受容能力の差異に基づく不平等分配の肯定を論じた「厳密功利主義」の議論であった。
2.2006年2月にアイルランドのTrinity College Dublin、Longford Library、英国オックスフォードのBodleian Library、Balliol College、Nuffield Collegeにおいて資料収集をおこなった。Longford Libraryの協力のもと、エッジワースの出身地であるEdgeworthstownにおいて、彼の洗礼記録を発見し、彼の元々の名前がYsidro Francisであったという事実を立証することができた。またオックスフォードにおいては、彼のオックスフォード学生時代および教授時代の記録を収集した。さらにNuffield Collegeに所蔵されている彼の従妹による手記から、幼少時代のエッジワースおよびその家族の情報を入手した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] エッジワースの「ボックス・ダイアグラム」とその伝統的解釈-1970年代におけるボックス・ダイアグラム論争を中心に-2005

    • 著者名/発表者名
      上宮 智之
    • 雑誌名

      経済学論究 58巻4号(印刷中)

    • NAID

      110004476270

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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