配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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研究概要 |
社会性昆虫のモデル生物であるセイヨウミツバチApis melliferaをはじめとするミツバチ属における生物多様性および集団遺伝学的な解析をするために供優性であるマイクロサテライトマーカーの開発を行った.東南アジア各地に分布しているトウヨウミツバチApis cerana,クロコミツバチApis andreniformisオオミツバチApis dorsataから核ゲノムを制限酵素で切断し、繰り返し配列を持つ美オチンプローブとハイブリを行い、磁性ビーズによって繰り返し配列を持つDNAを濃縮する方法を用いて単離を試みた.結果、それぞれの種から23から69遺伝子座のマイクロサテライトDNAを単離することができた.これらの遺伝子座からPCRプライマーを設計,増幅試験を行い.各遺伝子座に20コロニーからの雄蜂および働き蜂によるnullアレルおよび多型解析を行ったところ,トウヨウミツバチでは32遺伝子座,クロコミツバチでは18遺伝子座,オオミツバチでは12遺伝子座が有効なマーカーであることが明らかになった。これらを使って、東南アジアに生息しているA.nuluensisおよびA.nigrocincaおよびA.koschevnikoviを加えた6種のコニーおよび集団レベルにおける遺伝子構造の解析を行った。マイクロサテライトDNAおよびミトコンドリアDNAの解析からトウヨウミツバチとその近縁種が東南アジア各地でそれぞれ種分化をしてきたことが明らかになった。またコロニー内の遺伝的多様性、オオミツバチグループが最も高いことガ明らかになった。これはまたコロニーサイズと相関があることが明らかになった。集団内、間の遺伝構造は、トウヨウミツバチが最も高く、多様な遺伝子型が種分化の基盤になっていることを明らかにすることができた。
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