研究課題/領域番号 |
04J09641
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
ガーデナ 香子 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 美術史 / 美術批評 / フェミニスト理論 / イギリス:フランス:イスラエル / 精神分析理論 / ジェンダー論 / ポストコロニアル美術批評 / フェミニスト美術批評 / カルチュラル・スタディーズ / イギリス / ジューイッシュ・スタディーズ / 精神分析 / 国際情報交換 / 文芸批評理論 / 美術史・美術批評 / ポストコロニアル理論 / フランツ・ファノン研究 / イギリス:フランス / カルチュラルスタディーズ |
研究概要 |
三年間の研究計画の最終年度にあたる平成18年度は、平成17年度までの研究を統括することに焦点をあてて取りくんだ。最大の成果としては、ソニア・ボイスとブラカ・エッティンガーの両氏と複数回にわたりインタビューを採録し、平成17年度までの調査と合わせて体系的に整理したものを論文および画像ファイルの形式にまとめたことを挙げることができる。これらの素材は今後それぞれ独立した研究の一次資料としても活用できる見通しであり、非常に貴重な資料の収集ができた。また、この素材のテクスト部分を研究著書として出版する見通しもたっている。 また、日本国内およびイギリスとノルウェーで研究の成果を発表し、他の研究者との意見交換をすることを通して、ポストコロニアル美術における表象の問題が個人の内的対話との葛藤によりかたちづくられるという、現時点での結論にたどりつくことができた。この問題は、2006年秋にイギリスのグラスゴー大学と共同で開催したシンポジウムのテーマとしても設定したが、このようにみずから設定した課題を国際的な学会で多くの研究者たちの共通の課題として討議できるものとして提示するという、アクチュアリティに支えられた貢献の機会を獲得することができたことも本年度の成果の大きなものであるといえる。これらの経験をもとに、次の研究課題としてトラウマ的歴史と美術的制作や表現との関係を解き明かすという、手応えのある問題を定義することができたことも、本年度の研究が有意義に勧めることができたことを証明しているといってよいだろう。
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