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魏晋南北朝時代における礼学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J09975
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 中国哲学
研究機関東京大学

研究代表者

古橋 紀宏  東京大学, 東洋文化研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード中国 / 礼学 / 礼制 / 明堂 / 礼図 / 魏晋南北朝 / 経学 / 王粛 / 明帝 / 魏晋 / 王肅 / 鄭玄 / 禅譲
研究概要

本年度は、昨年度までの研究をもとに、南北朝隋唐時代における礼学・礼制の研究を行った。当時の礼学・礼制上の議論において、大きな論点となったものが、礼制建築である。本年度は、礼制建築の問題を重点的に研究し、特に、当時の礼制建築をめぐる主要な論点の一つであった明堂に関する諸文献の読解、並びに中国及び日本に残されている諸資料の調査を行った。
明堂についての学説を明解に示すものが、明堂の図である。今日残る明堂の図の中で、最も古いとされるものは、北宋の聶崇義『三礼図』所載の明堂図である。しかし、本年度における調査の結果、京都府の石清水八幡宮に所蔵される『異朝明堂指図記』(藤原通憲「王宮正堂正寝勘文」)に引用されている礼図のうち、『周室王城明堂宗廟図』から引用された明堂図は、『階書』経籍志に載せる祁〓撰の『周室王城明堂宗廟図』からの引用と考えられることを指摘した。『周室王城明堂宗廟図』は聶崇義『三礼図』以前の礼図であり、この図は今日失われた古い明堂の図を伝える貴重な資料と考えられる。また、『異朝明堂指図記』に引用される別の礼図「周室王城宗廟明堂宮室図所載図」も、同様に祁〓撰の『周室王城明堂宗廟図』から引用されたものと考えられる。そこで、その二つの礼図について、経学的な観点から考察を加えた結果、「周室王城宗廟明堂宮室図所載図」については唐の『毛詩正義』等に見られる解釈とは大きく異なっていることから、それ以前の学説を反映している可能性が考えられることを指摘した。また、財団法人水府明徳会所蔵の『異朝明堂指図説』は、石清水八幡宮所蔵『異朝明堂指図記』を江戸時代前期に写したものであることを明らかにした。このほか、『異朝明堂指図記』の史料的価値を明らかにするため、その論旨と歴史的背景について考証を行った。これらの研究結果は、「藤原通憲『王宮正堂正寝勘文』とその礼図について」において発表する。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 藤原通憲「王宮正堂正寝勘文」とその礼図について2007

    • 著者名/発表者名
      古橋 紀宏
    • 雑誌名

      西脇常記教授退休記念東洋学論文集 (印刷中)(仮題)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 後漢・魏・晋時代における堯舜禅譲に関する経書解釈について2005

    • 著者名/発表者名
      古橋 紀宏
    • 雑誌名

      後漢経学研究会論集 第2号(発表予定)

    • NAID

      40007185732

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 魏晋時代における礼学の研究2006

    • 著者名/発表者名
      古橋 紀宏
    • 総ページ数
      326
    • 出版者
      古橋紀宏(博士論文)
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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