研究課題/領域番号 |
04J10266
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 独立行政法人農業生物資源研究所 (2007) 北海道大学 (2005) 東京大学 (2004) |
研究代表者 |
東山 愛 (藤田 愛) 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫科学研究領域昆虫・微生物間相互作用研究ユニット, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 社会性昆虫 / カースト / セルラーゼ / 消化 / 分業 / 補充生殖虫 / 分化 / 生殖腺 / シロアリ / 栄養生理 / 遺伝子発現 / 表現型多型 |
研究概要 |
これまでのシロアリの消化に関する研究はワーカーを材料にしたものがほとんどで、他のカーストに属する個体の消化システムに関してはほとんど研究例がなかった。カーストによる共生バクテリア相の相違、カーストによるセルラーゼ遺伝子の発現レベルおよび消化管組織の構造の差を明らかにして、その一連の研究結果を国際誌に発表した。 また、これまでに行なわれた消化管形態に関する記述は体内での消化管の巻き方やマルピーギ管の数、腸管内部のクチクラ構造の形態に関するものがほとんどで、消化酵素の分泌や吸収に関わる細胞構造の記述は断片的な物に止まっているのに加えて、ワーカー以外のカーストの消化管構造はほとんど報告されていなかった。本研究では5種の高騰シロアリを材料にして、ワーカーおよびソルジャーの消化管各部の構造を光学顕微鏡で詳細に比較する研究を進めており、カーストによる消化管構造を議論する論文を準微衷である。 わらに、ヤマトシロアリを小規模コロニーで飼育して、人工的に補充生殖虫を誘導する条件の詳細な検討を行なった。社会性昆虫であるヤマトシロアリのワーカーをコロニーから隔離して飼育すると、補充生殖虫が現れる事が知られている。これまでの報告では、出現した補充生殖虫の性、出現のタイミング等の報告が主であり、分化する過程での変化は記述されて来なかった。補充生殖虫に分化途上のワーカー個体の生殖腺も観察することにより、分化途中の個体も加えて補充生殖虫の発達を観察した。
|