• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

初期現象学およびオーストリア哲学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J10455
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 哲学・倫理学
研究機関東京大学

研究代表者

倉田 剛  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードオーストリア哲学 / 現象学 / 論理学 / 形而上 / マイノング / ボルツァーノ / 初期現象学 / フッサール
研究概要

平成17年度は、F.ブレンターノと並びオーストリア哲学の祖と称されるB.ボルツァーノに関する研究、およびブレンターノの弟子にしてE.フッサールの同時代者であるA.マイノングに関する研究において実績をのこした。
後者の研究に関しては、「マイノングの不完全対象とは何か」という題目の論文が、『哲学雑誌』(2005年10月、第120巻792号、有斐閣、pp.192-218.)に掲載され、前者の研究については、「ボルツァーノ論理学におけるVariations-Methode再考」(2005年9月17日、CAP(Contemporary Analytic Philosophy)研究会、専修大学)、「ボルツァーノ論理学の再構築に付随する諸問題について」(2005年12月4日、日本科学哲学会第38回大会、東京大学駒場キャンパス)という二つの研究発表を行った。
これらの研究は、オーストリアの哲学潮流をドイツ哲学の単なる亜種と見なし、現象学運動をドイツ観念論の発展形態としか据えない、わが国における支配的な哲学史観に対する批判となっているのみならず、現代の論理学的哲学や形而上学の直接の源流をオーストリア哲学に位置づけるという積極的な見解も提示している。
この数年来、わが国においても少しずつだはあるが、こうした哲学史解釈に賛同する研究者が増えているように思われる。本研究課題「初期現象学およびオーストリア哲学の研究」は、現代哲学が生まれる土壌となったオーストリア哲学の諸議論を詳細に追い、現代論理学の道具立てと共にそれらを再構築することによって、従来の「現象学vs.分析哲学」という対立図式を解消することに一定の貢献をしたと言えよう。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] マイノングの不完全対象とは何か2005

    • 著者名/発表者名
      倉田 剛
    • 雑誌名

      哲学雑誌 第120巻792号

      ページ: 192-218

    • NAID

      40007030687

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] マイノングの対象論2005

    • 著者名/発表者名
      倉田 剛
    • 雑誌名

      論集(東京大学大学院人文社会系研究科哲学研究室) 22(印刷中)

    • NAID

      40007023960

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 非独立性あるいは依存という概念について:『論理学研究』第三研究の意義と射程2004

    • 著者名/発表者名
      倉田 剛
    • 雑誌名

      現象学年報 20

      ページ: 109-117

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi