研究課題/領域番号 |
04J11012
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤 真理子 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | WASPファミリー蛋白質 / Arp2 / 3複合体 / アクチン細胞骨格 / 形態形成 / 線虫 / WIPファミリー蛋白質 |
研究概要 |
アクチン細胞骨格系の再編は、細胞の形態変化や細胞移動を担う重要な現象である。哺乳類WASP/N-WASPは、アクチン重合核となるArp2/3複合体を活性化することで、素早いアクチン細胞骨格系の再編を可能にする。我々は、これまでに哺乳類WASP/N-WASPの線虫におけるホモローグWSP-1が線虫Arp2/3複合体と共に、形態形成を担う表皮細胞の移動過程(ventral enclosure)で機能することを明らかした。しかし、WSP-1が如何に制御されているのかについては不明であった。一方で、哺乳類WIP(WASP-interacting protein)ファミリー蛋白質WIP,CR16及びWICHは哺乳類WASP/N-WASPに直接結合し、アクチン細胞骨格の再編に関わることが示されてきた。しかし、これらの因子が多細胞生物の発生過程におけるアクチン細胞骨格系の再編において、どの様な関わりを持ち機能しているかということは、明らかではない。そこで、我々は線虫におけるWIPファミリー蛋白質の相同遺伝子に着目し、その機能解析を行った。線虫のゲノム上には哺乳類WIPファミリー蛋白質と高い相同性を示す遺伝子(R144.4)が唯一存在し、我々はWIP-1と名づけた。酵母Two-hybrid法により線虫WIP-1と、線虫WSP-1との結合が確かめられた。さらにRNAiによるWIP-1の機能破壊実験を行ったところ約10%のF1胚においてventral enclosure期における異常による胚性致死が観察された。更にこの過程において、WSP-1とWIP-1の蛋白質量は相互依存的であることを明らかにした。免疫染色法によりWIP-1は表皮細胞にも発現する事を明らかにした。以上の結果から、線虫WSP-1とWIP-1が、表皮細胞の移動過程の制御に関与している可能性を示した。
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