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ウナギの回遊行動の分化メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J11068
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

小竹 朱  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードAnguilla japonica / 回遊 / 耳石 / Sr / Ca / 成長
研究概要

2000年4月から2005年6月に日本沿岸域3地点で標本採集を行い,計1934個体(三陸120個体,三河1692個体,天草122個体)のニホンウナギを得た.地点ごとの性比を調べた結果,三陸で採集した全ての個体は雌(100%)であり,三河で90.7%,最も南の天草で74.6%であった.次に採集した雌雄のウナギの体サイズを調べた結果,雌(68.6cm,516g)は雄(54.0cm,228g)よりも大きかった.さらに体サイズ,年齢,成長率を採集地点ごとに比較した結果,三河の雄(55.3cm,240g,6.8yr,7.6cm/yr)は,天草の雄(47.5cm,156g,8.1歳,5.4cm/歳)よりも体サイズが大きく,若齢で成長が良いことがわかった.一方,雌の銀ウナギでは三河(71.4cm,580g,7.9歳,8.7cm/歳)は,天草(65.1cm,455g,9.0歳,7.0cm/歳)よりもサイズが大きく,若齢で成長が良いものの,三陸(69.1cm,659g,7.6歳,8.8cm/歳)と三河・天草との間には差が認められなかった.台湾のニホンウナギの銀ウナギは雌雄ともに日本の銀ウナギよりも体サイズが小さい可能性が考えられることから,体サイズにおいても性比同様に体サイズにも緯度クラインが生じている可能性があるものと考えられた.以上、これまでの本研究の結果を総合すると,日本沿岸域に生息するニホンウナギには性,体サイズ,回遊履歴の3つの緯度クラインが存在することが分かった.
これらの生物学的特性の差異が,遺伝的な背景を持つかどうか調べるため,これまでウナギ属魚類で公表されている29個のマイクロサテライト遺伝子座について,予備的な解析を実施した。その結果,29個のプライマーセットのうち5個がニホンウナギの集団構造解析に有効であることが明らかになった.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Seasonal variation in migratory history of the Japanese eel, Anguilla japonica, in Mikawa Bay, Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Kotake, A. et al.
    • 雑誌名

      Marine Ecology Progress Seires 293

      ページ: 213-221

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Seasonal variation in migratory history of the Japanese eel, Anguilla japonica, in Mikawa Bay, Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Kotake A et al.
    • 雑誌名

      Marine Ecology Progress Series (印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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