研究課題/領域番号 |
04J11272
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
坂口 菊恵 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 繁殖戦略 / テストステロン / 唾液 / 個人差 / エストラジオール / セルフ・モニタリング / 液体クロマトグラフィー・タンデム型質量分析(LC-MS / MS) / 内分泌行動学 / 性的指向性 / コルチゾール |
研究概要 |
1、繁殖戦略(短期的配偶戦略への指向性)と対人コミュニケーション上の特徴(セルフ・モニタリング)間に、性別や性的指向(異性愛か同性愛か)に関わらず安定した関連があることを欧米人以外の参加者を用いてはじめて示した。一方、家庭環境や自尊感情は繁殖戦略とほとんど関連を示さなかった。 2、男性の唾液中テストステロン濃度が、婚姻状況のみならず、定期的な性行動があること自体によって低下することを示した。これらの影響は、ある程度の年数を経たカップルにおいて朝のサンプルにおいて最も顕著に見られ、定期的性行動の有無のテストステロン濃度への影響が婚姻状況の影響よりも大きかった。 3、20歳前後の女性の唾液中性ホルモン濃度(主に、テストステロンとエストラジオール)を性周期・季節を通じて測定した。テストステロン濃度には顕著な季節変動が見られ、本研究対象においては冬の濃度が高かった。冬期における排卵期前後のテストステロンピーク濃度は、攻撃性や性行動の特徴と一貫した関連性を示した。夏・秋期のテストステロン濃度は行動特性と有意な関連性を示さなかった。エストラジオール濃度は行動特性とほとんど関連を示さなかった。胎児期の性ホルモン濃度比を示す代替指標とされる人差し指・薬指の長さ比は、唾液中性ホルモン濃度と一貫した関連を示さず、また行動指標とほとんど関連を示さなかった。 テストステロンの季節変動と濃度の個人差を説明する要因として、副腎由来の男性ホルモンであるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)の濃度変動を想定し、テストステロン濃度との関連を検討中である。
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