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ミツバチのダンス言語能力の神経基盤に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J11576
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 神経科学一般
研究機関東京大学

研究代表者

木矢 剛智  東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードミツバチ / キノコ体 / 神経活動 / 初期応答遺伝子 / 遺伝子発現 / RNA / 昆虫 / コミュニケーション / ダンス言語 / kakusei / ケニオン細胞 / Foxp2 / 脳 / 小型ケニオン細胞
研究概要

ダンスを踊る蜂は採餌を行った餌場の位置をダンスにより伝達する。この際彼女らは採餌飛行の問に経験したオプティカル・フロー(視野を横切った視覚情報)量をもとに餌揚までの「距離」を、太陽に対する相対的な位置を感知する太陽コンパスをもとに餌場の「方向」を算出し、ダンスの尻振りの「時間」と「角度」に変換して表す。このようにダンスの発現には、採餌過程で得た感覚情報を統合し、ダンスに変換する過程が必要であると考えられる。昨年見出した、採餌蜂の脳における特異的な神経活動が、採餌過程における感覚情報の統合に関わっている可能性を検討した。この際、採餌行動の違いがダンス行動の違いとして表されることを利用して、ダンス行動とkakusei発現の関係を調べ、採餌蜂のどのような行動成分が脳の活動量と関連があるかを検討した。
まず、近くの餌場に通った蜂が踊る「円ダンス」を踊る蜂と、比較的遠くの餌場に通った蜂が踊る「尻振りダンス」を踊る蜂、それぞれの脳におけるkakusei発現パターンを調べたところ、尻振りダンスを踊る蜂よりも円ダンスを踊る蜂において、有意に高いkakusei発現細胞数密度がキノコ体においてのみ認められた。これは近くの餌場に通った蜂の脳で、より多くの数のキノコ体神経細胞が活動していることを示している。さらに、様々に異なったダンスをビデオ撮影し、ダンスの示す餌場までの「距離」の成分と各脳領野におけるkakusei発現量との関係を解析した。その結果、キノコ体におけるkakusei発現量はダンスの示す「距離」と負に相関していた。以上の結果は、採餌蜂の行動の中でも、巣から餌場までの「距離」に関連した行動成分がキノコ体における神経活動と関連していることを示しており、キノコ体における採餌飛行の際の感覚情報の統合がダンスコミュニケーションの発現に重要な役割を担っている可能性を示唆している。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Increased Neural Activity of a Mushroom Body Neuron Subtype in the Brains of Forager Honeybees

    • 著者名/発表者名
      木矢 剛智
    • 雑誌名

      PlousONE (印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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