研究課題/領域番号 |
04J11745
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用昆虫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川島 朋子 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 昆虫 / 転移因子 / 遺伝子導入 / バキュロウイルス / LINE / AcNPV |
研究概要 |
前年度までの二年間では、昆虫のカイコ由来のLINE(non-LTRレトロトランスポゾン)SART1,R1に着目して、昆虫細胞への転移を調べてきた。本年度はその成果を論文にまとめた。また、広範な生物種においてウイルス介在型LINEの応用性を確かめるため、本年度から新しく脊椎動物型のR2というLINEに着目した。近年、魚類のメダカからゲノムデータベースなどの知見をもとに単離されてきたメダカR2は、逆転写酵素ドメインとエンドアーゼドメインからなるORFを1つもつ、自律的な転移因子である。また多くのLINEがランダムに転移するのに対し、メダカR2は染色体上の28SrDNAリピートの特定の塩基配列に転移をする、という標的特異性をもつ。私は、このR2の転移系を開発すれば、昆虫だけでなく、脊椎動物においても、標的特異的な遺伝子導入が可能なのではないかと考え、ウイルス介在型メダカR2の作製を試みた。まずウイルスの選択には、昆虫細胞での研究結果から細胞への毒性を考慮することにした。我々は、脊椎動物細胞に感染はするが、その中で複製できないようなウイルスの使用を考えた。野生型のバキュロウイルスは昆虫によく感染するが、脊椎動物には感染しにくい。そこでバキュロウイルスに、水泡性口内炎ウイルス(VSV)のGタンパク質を発現させ、ヒト細胞に感染するバキュロウイルスのベクターを譲り受け、その中にメダカR2の全長をくみこみ、感染による転移を調べた。Moi500の条件でウイルスを感染させて、その後回収した293細胞のゲノムDNA解析の結果から、およそ96時間後から標的特異的な転移が起きることを確認した。また同様にヒトHeLa細胞にメダカR2組み換えウイルスを感染させた場合、転移は確認することができず、原因を調べた結果、同じ力価のウイルスを感染させても、細胞によって、メダカR2の転写レベルが異なることが原因であることが示唆された。
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