研究課題/領域番号 |
04J50261
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 寛基 東京大学, 大学院総合分化研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 腎臓 / Salll / Six1 / Six4 / Sall1 / Wnt / SRY / 生殖器 |
研究概要 |
多くの器官は、間充織と上皮の相互作用によって構築される。無数のネフロンからなる高度に組織化された腎臓も、後腎間充織(間充織)と尿管芽(上皮)の相互作用によって誘導される。Six遺伝子ファミリーはショウジョウバエからヒトまで保存された転写因子であり、後腎間充織に発現するSix1はマウス腎発生に必須であること及び、Sall1遺伝子の上流であることが近年明らかになった。また、同じファミリーに属するSix3遺伝子はWntシグナルの制御に関わる事が報告されている。そこで、Six遺伝子に注目して、腎形成におけるWntシグナルとSall1遺伝子の関係を明らかにする為に研究を行っている。 Six1単独の欠失マウスでは、不完全ながら腎臓が形成される個体も存在しているため、他の遺伝子によってsix1の機能の一部が補われている可能性が考えられていた。その候補としてsix4を考え、six1/six4欠失マウスを用いて解析を行った。その結果、six1/six4欠失マウスは、six1欠失マウスと比べ重篤に腎臓発生が阻害された。残念ながら初期腎発生における、Six1及びSix4遺伝子とWntシグナルの明らかな関係は確認されなかった。しかし、six1/six4欠失マウスの解析によって明らかにした、six1とsix4が協調的にGdnfの発現を制御することで尿管芽を引寄せ、間充織と上皮の相互作用に関与しているという研究成果に関しては論文に発表した。 一方、あらたにSix1/Six4欠失マウスでは、雄の雌への性の分化異常の表現型が確認された。遺伝学的にXYの個体で構造的にかっ遺伝子発現的に、精巣が卵巣として発生していた。さらに、性分化の決定期に性腺において雌だけで発現が観察される雌化に関わるWnt4遺伝子の発現の上昇が確認された。従って、生殖領域においては、WntシグナルがSix1及びSix4によって抑えられている可能性が示唆された。
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