研究分担者 |
A. Egeland オスロ大学, 教授
A. Brekke トロムソ大学, 教授
R.E. Horita ビクトリア大学, 教授
S.ーI. Akasof アラスカ大学, 教授
T. Watanabe ブリティッシュコロンビア大学, 教授
D. McEwen サスカチュワン大学, 教授
桜井 亨 東海大学, 工学部, 教授 (00004416)
南 繁行 大阪市立大学, 工学部, 助手 (00047408)
巻田 和男 拓殖大学, 工学部, 教授 (40129945)
野沢 悟徳 (野澤 悟徳) 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (60212130)
西谷 望 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10218159)
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (80226092)
西野 正徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (70023679)
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (00132712)
湯元 清文 九州大学, 理学部, 教授 (20125686)
北 和之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30221914)
岩上 直幹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (30143374)
國分 征 (国分 征) 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00011502)
EGELAND A. University of Oslo Professor
AKASOFU Shun-ichi University of Alaska Professor
BREKKE A. University of Tromso Professor
WATANABE Tomiya University of British Columbia Professor
MCEWEN D University of Saskatchewan Professor
HORITA R.E. University of Victoria Professor
EGELAND A. オスロ大, 教授
BREKKE A. トロムソ大, 教授
HORITA R.E. ビクトリア大, 教授
AKASOFU S.ーI アラスカ大, 教授
WATANABE T. ブリティッシュコロンビア大, 教授
MCEWEN D. サスカチュワン大, 教授
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配分額 *注記 |
16,500千円 (直接経費: 16,500千円)
1995年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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研究概要 |
〔観測の概要〕 オーロラ・磁場擾乱域の2次元動構造の観測に基づく研究を行うために極域(カナダを中心にグリンランド、スピッツベルゲン、アラスカ)における調査と観測を実施した。極域、特に、極冠域に重点を置いてオーロラと磁場変動の広域多点観測を行い、太陽風場の変動が地球磁気圏の境界部・尾部にもたらす電磁・物質輸送の直接効果と、付随して蓄積される磁気圏構造エネルギーの間欠的緩和(オーロラ爆発に代表されるサブストーム)に至る発達過程の研究に必要な広域多点観測データを取得することを目的とした調査・研究である。 北極冠域、カスプ帯、オーロラ帯を含むこの地域を根元として地球磁場の磁束は外部磁気圏から磁気圏尾部に広がり、磁気圏全体の9割以上の空間を占める。この磁力線結合により磁気圏の広大な領域よりの変動情報がこの地域の電離圏に波及・投影される。観測地点の配置は、極冠域からオーロラ帯への現象域の連続性を確保することに留意した。磁力計観測網は、カナダ北極域を中心に、米国(アラスカ)、グリーンランド、ノルウェー(スピッツベルゲン)域(夫々20,3,3,2地点)にフラックスゲート磁力計と誘導型磁力計が配置され、通年観測が行われた。 オーロラ観測は、冬季、新月を挟む2週間を単位として、1ないし2期間、高感全天TVカメラを極冠域、カスプ域、オーロラ帯(夫々3〜5,2,4〜6地点)を配置して研究者による滞在観測ないし半自動化装置による滞在観測を実施した。また、3〜5の拠点観測地点においてはスペクトル線を分けたオーロラの観測や自然電波も行なわれた。 [夏季調査] 観測地点選定と観測機器の設置作業は夏季に実施された。また、通年観測を行ったの磁場観測地点において、ケーブルの切断事故の類が、例年、数箇所の割合で発生し、補修作業のための夏季調査期間が不可欠となった。 [観測成果] 1.日本のグループ初の本格的な極冠域おけるオーロラ・磁場観測であり、カナダ、グリンランドの2経度線上(2〜3観測点)の同時観測はこれまでにないものである。 2.極冠オーロラの動態に関して、朝方、東西に伸びたアーク構造領域から小アークが極方向に繰り返し分離伝播する事実が発見され、同時の衛星観測の降下粒子、磁場・電場観測と対比研究され、磁気圏鏡界ダイナミックスに関する新知見を与えた。 3.TVカメラ撮像による高い時間分解能のデータに基づいた、極冠オーロラのタイプ、発生、動きに関する統計的研究の再評価がなされつつある。 4.磁場観測に関しても、極冠中心のユ-レカ観測地点は地磁気軸極にあり、極冠電離圏電流の研究に有用なユニークな観測データが取得されつつあり、極冠オーロラとの対比、電離層のドリフト運動への内部重力波の寄与を評価する研究が進行中である。 5.磁場(あるいはオーロラの)広域観測網は、空間・時間変動を分離できない衛星観測の弱点を補う上に基準データとしてますます重要になりつつあり、GEOTAIL,AKEBONOの国産衛星を始めとする、各国の研究者へのデータ提供あるいは共同研究が行われつつある。 6.オーロラ帯のドーソンシティー近郊の標高1070mの山頂に,眺望と気象条件の点で屈指の観測地点を発見し良好な観測データを取得することが出来た。同地点での窒素分子線による全天実時間撮像はオーロラが低高度に限定されているため位置決定が容易な新し観測である。 7.データカタログ、概要データ、概要解析結果はWWWを通じて一般に公開され、国内外の研究者の利用に供している(http//hpgrl.grl.s.u-tokyo.ac.jp/)
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