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高齢者用生活・生命支援機器開発に関する国際学術調査

研究課題

研究課題/領域番号 05041072
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究機関東京大学

研究代表者

土肥 健純  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40130299)

研究分担者 ΦIVIND Loren  ノルウェー産業研究センター, 人間工学部門, 部長
FOULDS Richa  米国 A. I. デュポン施設, 応用科学工学研究所, 教授
ILKKA Saarni  北欧リハビリテーション工学開発センター, 所長
NIILO Saranu  フィンランド技術研究センター, 情報工学部門, 部長
伊関 洋  東京女子医科大学, 脳神経外科, 助手 (90119892)
張 済川  北京清華大学, 工学部, 教授
関口 行雄  職業能力開発大学校, 福祉工学科, 教授
福井 康裕  東京電機大学, 理工学部, 教授 (60112877)
辻 隆之  国立循環器病センター, 研究所, 部長 (00075764)
堀内 孝  東亜大学大学院, 総合学術研究科, 教授 (10201758)
矢野 英雄  国立身障者リハセンター, 研究所, 部長
木村 哲彦  国立身障者リハセンター, 病院, 副院長
鈴木 真  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (50260500)
太田 裕治  東洋大学, 工学部, 助教授 (50203807)
松本 博志  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40010277)
斎藤 正男 (斉藤 正男)  東京電機大学, 工学部, 教授 (60010708)
ZHANG Jichuan  Department of Precision Instruments, Tsinghua University
SAARNIO Ilkka  Nordic Development Center for Rehabilitation Technology
SARANUMMI Niilo  Technical Research Center of Finland
LORENTSEN Oivind  Human Engineering, SINTEF
JOLESZ Feren  Dep. of Radiology, Bringham and Women's Ho, 助教授
ESA HEIKKINE  Dep. of Neurosurgery, Oulu Univ., 教授
OIVIND LOREN  Division for Human Eng., Centre for Indus, 部長
ILKKA SAARNI  Nordic Dev. Cent. for Rehab. Eng., 所長
NIILO SARANU  Tech. Res. Cent. of Finland, 所長
ROBB Richand  Dept. of Physiol. &. Biophysics, Mayo clinic, 教授
研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード高齢社会 / 生命支援 / 生活支援 / 医療機器 / 福祉機器 / 国際共同研究 / 生命支援機器 / 生活支援機器
研究概要

社会の高齢化は全世界に共通の社会問題であり、病気や障害を克服し健康を維持する生命支援、高齢者の生きがいの支援、自立生活の支援、高齢者介護の支援など、高齢者に対する技術的支援の確立が急務となっている。しかも高齢者は健常な者から何等かの障害を有する高齢障害者まで幅広い対象であるため、従来のリハビリテーション工学や福祉工学といった既存の概念にとらわれず、高齢者並びに彼らを介護する人々が容易に適合できるような生活生命支援技術の研究と開発が重要である。本研究では、福祉先進国である北欧諸国を初めとする海外の研究者らと共に高齢者支援技術の世界的な現状調査を行うことで日本の先端科学技術を用いた高齢者支援機器の国際共同開発方策に関して調査研究を行った。
平成5年度はまず米国において生命支援技術、特に人工臓器に関して技術上の課題を調査し、更に臨床評価の実施に対する国民意識について、欧米よりも我が国は抵抗感が強いことを明かにした。中国では高齢者施設にて福祉施策の調査と関連研究機関における研究現状調査を行った。その結果中国では支援機器の対象は若年障害者が主であり、高齢者の生命・生活支援に関する研究は現在では数少ないが、今後は重要課題となることが予想されることを明かにした。ヨーロッパではスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、フランス、イタリアの関連研究施設にて調査を行った。その結果、国際共同研究において我が国の工学技術に対して期待が大きいことが明かとなった。また無視できない国情の違いがあることから、これを考慮した共同研究の実施が必要であることが示された。
平成6年度は米国、オーストリア、オランダ、ブラジルにおいて高齢者の生活・生命支援の現状について調査を行った。その結果、生活支援については特に福祉ロボットに重点があること、但し安全性に対する考え方が我が国と欧米では大きく異なることを明かにした。また生命支援においては人工臓器に代わり医用画像や医用ロボットによる低侵襲治療の実現が中心となってきていることが明らかとなった。更に中国にて在宅において生活している高齢者の健康維持や福祉の実情について調査を行い、我が国同様に高齢化が急速に進んでいること、そのための機器開発が急務となりつつあることが示された。また米国、英国、フランスより研究者を招へいし、高齢者のための生命支援技術に関する国際的な研究現状について情報交換を行い、今後の国際共同研究の在り方を検討した。その結果、医用画像やコンピュータ技術による低侵襲治療に関する研究が重要であり、我が国に対してはロボット技術の応用に関して期待が大きく、医用ロボット、特に手術支援ロボットの研究開発は我が国が最も国際的に貢献できる部分であることが明らかとなった。
平成7年度は高齢者用生活支援機器に関してカナダと北欧で調査を行った。最先端のテーマとしてマルチメディア通信による高齢者・障害者のサポート、家庭内でのロボットによる家事や作業の支援、機能回復訓練を楽しく実施させるためのバーチャルリアリティーの応用であった。生活支援機器の実用化に当たってはユーザのニーズの把握および機器導入の利益/コストの評価が必要であり、現在その方法論の確立を目指した研究が行われている。更に米国にて高齢者用生命支援、特に医用画像とロボティクスによる低侵襲治療技術に関して調査を行った。内視鏡・腹腔鏡下での外科治療やネットワークを介した遠隔治療が中心的テーマであった。現在ではより臨床に近い場での評価が行われており、そのため安全の確保が最重要課題であり機器開発・評価のガイドラインや規格案の必要性が生じている。
総括として以下を得た。高齢者用生活・生命支援機器に関する第1のキ-テクノロジーはロボティクスであり、この分野での我が国への期待は大きい。その他のキ-テクノロジーとしてはマルチメディア通信やバーチャルリアリティーがある。これらの有効な応用について各国で評価研究が行われている。実用化に当たっては安全性が最重要課題であり、これを実現するためのガイドライン作成が必要となっている。しかし事故時の責任に関する国民の考え方の違いから他国の基準を我が国にそのまま通用してはならず、我が国がロボット先進国として国際的に率先して作成していく必要がある。

報告書

(3件)
  • 1995 研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (18件)

  • [文献書誌] 土肥 健純: "ライフサポートテクノロジーの今後の展望" BME. 7(4). 44-51 (1993)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 斎藤 正男: "高齢化社会と機械工学" 日本機械学会誌. 96. 762-765 (1993)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土肥 健純: "ライフサポートテクノロジーにおける先端技術開発" 日本機械学会誌. 96. 788-791 (1993)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土肥 健純: "ライフサポートテクノロジー" nano GIGA. 3. 501-503 (1994)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土肥 健純: "長寿社会におけるパーソナルロボット" Robot. 100. 34-39 (1994)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土肥 健純: "医療機器技術に関する国際協力" BME. 8(5). 51-53 (1994)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi Dohi: "Robotics in Computer Aided Surgery" Journal of Computer Aided Surgery. 1. 4-10 (1995)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 土肥 健純: "高齢化社会における医療・福祉支援技術" BME. 9(1). 44-49 (1995)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 鈴木 真: "バーチャルリアリティーの福祉への応用" BME. 9(11). 61-65 (1995)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi DOHI: "The Future of Life Support Technology" Japanese Journal of Medical Electronics and Biological Engineering. 7 (4). 44-51 (1993)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masao SAITO: "The Elderly-Dominated Society and Mechanical Engineering" Journal of the Japan Society of Mechanical Engineers. 96. 762-765 (1993)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi DOHI: "Development of Advanced Technology for Life Support" Journal of the Japan Society of Mechanical Engineers. 96. 788-791 (1993)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi DOHI: "Life Support Technology" nanoGIGA. 3. 501-503 (1994)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi DOHI: "Personal Robot in the Long Life Society" Robot. 100. 34-39 (1994)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi DOHI: "International Cooperation on Medical Engineering" Japanese Journal of Medical Electronics and Biological Engineering. 8 (5). 51-53 (1994)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi DOHI: "Robotics in Computer Aided Surgery" Journal of Computer Aided Surgery. 1. 4-10 (1995)

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    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeyoshi DOHI: "Medical and Rehabilitation Engineering in Aging Society" Japanese Journal of Medical Electronics and Biological Engineering. 9 (1). 44-49 (1995)

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      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Makoto SUZUKI: "Application of Virtual Reality in Rehabilitation Engineering" Japanese Journal of Medical Electronics and Biological Engineering. 9 (11). 61-65 (1995)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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