研究分担者 |
CRUZ Rolando de la 環境天然資源庁, 国立地図・資源情報局, 研究員
BINA R. 環境天然資源庁, 国立地図・資源情報局, 次長
SANTOS Rijaldia N. 環境天然資源庁, 国立地図・資源情報局, 研究員
LIONGSON L.Q フィリピン大学, 国立水理研究センター, 教授
CASTRO Peter P.M. フィリピン大学, 国立水理研究センター, 主任研究員
LOPEZ Epifanio D. フィリピン大学, 工学部, 助教授
ALEJANDRINO A.A. フィリピン大学, 国立水理研究センター, 教授
CASTRO Jose ma de フィリピン大学, 土木工学科, 主任教授
QUILALA Josellto 科学技術庁, フィリピン気象地質宇宙局, 気象専門員
PINENDA lan 科学技術庁, フィリピン気象地質宇宙局, 気象専門員
KINTANAR R. 科学技術庁, フィリピン気象地質宇宙局, 局長
DUSHMANTA Du 東京大学, 生産技術研究所, 助手
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (50221148)
目黒 公郎 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40222343)
HERATH S. (HERATH A.S.) 東京大学, 生産技術研究所, 客員教授 (80240737)
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
岡田 恒男 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40013122)
PINEDA Alan L. Philippines Atmospheric Geophysical and Astronomical Services Administration (PA
KINTANAR Roman L. Philippines Atmospheric Geophysical and Astronomical Services Administration (PA
DUTTA Dushmanta IIS,University of Tokyo, Research Associate
MALING Juliu 環境天然資源庁, 国立地図・資源情報局, 研究員
ROLANDODE la 環境天然資源庁, 国立地図・資源情報局, 研究員
CASTRO Peter フィリピン大学, 国立水理研究センター, 主任研究員
LIONGSON Leo フィリピン大学, 国立水理研究センター, 教授
PINEDA A.L. 科学技術庁, フィリピン気象地質宇宙局, 気象専門員
LOPEZ E.D. フィリピン大学, 工学部, 助教授
BINA R. 環境天然資源庁, 国立地図・資源情報局, 次長
ALEJANDRINO A.A. フィリピン大学, 国立水理研究センター, 教授
JOSE Ma de C フィリピン大学, 土木工学科, 主任教授
KINTANAR R. 科学技術庁, フィリピン気象地質宇宙局, 局長
PRAMANIK M.A 東京大学, 生産技術研究所, 客員教授
JOSE Ma. de フィリピン大学, 土木工学科, 主任教授
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研究概要 |
3年間にわたる本調査・研究の実施状況並びに成果を,以下に年度ごとに記述する. 1.初年度(平成5年度) (1)日本側研究者4人がフィリピンを訪問(平成5年8月)し,共同研究の相手となる3研究機関(フィリピン気象地質宇宙局:PAGASA,フィリピン大学国立水理研究センター:NAMRIA,国立地図・資源情報局:NAMRIA)の研究者と,共同調査・研究の可能性を確認し,各機関が持つ研究施設及びデータを調査した. (2)上記の訪比の際に,試験流域として3つの候補地点を選定し,それぞれに対して,流域の大きさやデータ入手の可能性,物理的モデル構築の難易さなどを,両国の研究者で十分検討した後,フィリピン側研究者4人が訪日(平成5年10月)し,慎重な検討の結果,マニラ市北方100〜200キロに広がるアグノ川を試験流域に決定した. (3)上記アグノ川流域に対して,洪水予測に必要なデータを検討し,リモートセンシングデータのデジタル化等,必要な作業の分担や日程を決定し,日本側でモデル作成の基本作業に着手した. (4)平成6年1月に日本側研究者5人がまず試験流域の実地調査のためフィリピンを訪問し,データに関してつっこんだ意見交換を行った.さらに2月に日本側研究者1名が訪比し,その補足を行った. (5)平成6年3月,フィリピン側研究者4人を日本に迎え,日本における洪水対策の現状説明と施設見学,さらに初年度の調査・研究の総括をした. 2.2年度(平成6年度) (1)日比両国からの2回ずつ調査訪問(訪比:平成6年10月と7年2月,訪日:平成6年11月と7年2月)を通じて,データ収集とモデル構築の具体的な作業を行った.まず洪水災害軽減に効果的に活用できる汎用型洪水予測モデルの作成のために,ARC/INFO,ERDAS,ORACLEによるデータの互換性をとる変換プログラムを作成し,これらのデータを用いた災害情報システムを構築した.次にこの災害情報システムを用いて,アグノ川流域を対象として収集された,気象・水文・地形・土地利用などの情報をデータベース化し,汎用型の洪水予測モデルを構築した. (2)平成6年度の研究を通して,以下のような問題点が浮び上がった.様々な観測データや計測データが整っているとの理由から選定したアグノ川流域であるが,収集した気象・水文・地形・土地利用などのデータの一部は,必ずしも十分な精度を有していないことが判明した.データの精度が低いと,災害情報システムを用いた洪水予測モデルの精度や有用性が議論できない.そこで,精度の保証されたデータを用いた洪水予測モデルのキャリブレーションを行い,キャリブレーションされた洪水予測モデルを用いてアグノ川流域のデータの見直しを行って精度の向上をはかることにした. 3.3年度(平成7年度) (1)日本側研究者を2度にわたってフィリピンに派遣し,昨年度までの研究で精度が十分でないと判明したデータを精度の保証されたデータと交換して,洪水予測モデルのキャリブレーションを行った.1回目(平成7年8月)は,このための精度の保証されたデータの確認と収集依頼とを目的としたものである.またこの派遣では,試験流域であるアグノ川流域の数カ所において土壌パラメータを補足するための現地試験を実施した.2回目の派遣(平成8年2月)では,本プロジェクトの最終年度として,共同調査・研究の相手国であるフィリピンに研究成果を還元するためのワークショップを開催し,研究成果を報告した.ワークショップには,フィリピン側の3研究機関(PAGASA,NHRC,NAMRIA)の関係者が多数参加し,活発な討論が行われた.さらに日本側研究者が2名残って,フィリピン側の研究者と本調査・研究成果を現地の洪水災害軽減に効果的に反映するための方法論を検討した. (2)平成7年度のフィリピン側研究者の日本招聘(平成7年11月)の目的は,洪水予測モデルの予測精度向上のための高精度データの収集と整理である.この高精度データを用いて,洪水予測モデルのキャリブレーションを行い,次にこの洪水予測モデルをアグノ川流域に適用することによってデータの見直しと予測精度の向上をはかった.
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