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南米大陸における霊長類の系統進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05041091
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究機関京都大学

研究代表者

瀬戸口 烈司  京都大学, 理学部, 教授 (20109086)

研究分担者 COIMBRA A.  リオデジャネイロ霊長類研究センター, 所長
GOMEZ H.  コロンビア国立地質学鉱物学研究所, 副所長
小林 秀司  日本モンキーセンター, リサーチフェロー (50260154)
高井 正成  霊長類研究所, 助手 (90252535)
GOMEZ Hernan  Colombian Institute of Geology and Mineralogy
SAMBRANO F.  コロンビア国立地質学, 鉱物学研究所, 主任研究員
名取 真人  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (30189188)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
キーワードコロンビア / ラ・ベンタ / スタートニア / ブラジル / ティティモンキー / マ-モセット / タマリン / ホエザル / 広鼻猿類 / 南米ザル / リスザル / ブラニセラ
研究概要

コロンビアのラ・ベンタ地域において、中期中新世の霊長類化石の発掘を種目的とした古生物学的調査と地質調査を実施した。この調査には瀬戸口、高井とゴメスが参加した。これまでの15年にわたる調査で多くの広鼻猿類化石が見つかっているが、それらの地点はすでに堀りつくしてしまった。本年度は表面採集を中心に化石の探索をおこない、新たな地点からホエザルの祖先の化石スタートニアの小臼歯2個を発見した。この化石は、以前に我々の調査隊が発見してきたスタートニアの化石よりも大型であるので、同属ではあるが別種である可能性がきわめて高い。その新地点は、これまでに調査をおこなっていなかった場所でもあり、水洗ふるい分け方による微小化石の収集に努める必要があるが、発見されたのが本調査の終了間際であったので、水洗ふるい分け方による調査が実施できなかったのは残念である。ただし、詳細な地質図作成のための地質調査は並行しておこなった。
ブラジルの調査では、博物館に所蔵されている現生広鼻猿類の骨格標本の計測をおこない、統計学的な解析をおこなうことを主目的にしている。リオ・デ・ジャネイロ、ベレン、マナウスの3都市のの博物館で調査を実施した。本年度は主として、ティティモンキー、マ-モセット、タマリン類の頭骨および歯牙の計測をおこない、分岐分析学的研究ならびに統計学的解析のための基礎データの集積につとめた。あわせて、それら標本の歯列のシリコン型をとって、日本に持ち帰り解析するするめの材料とした。
化石と現生の両方の資料がかなり蓄積されてきたので、両者をあわせて南米サル進化の道筋の解明に努めたい。
そのための第一歩として、南米霊長類の類似の標本を所蔵しているカリフォルニア大学バークレー校およびデューク大学におもむいて、本年度に発見されたスタートニアの標本と比較検討をおこなった。その結果、本年度に我々が発見したスタートニアは、カリフォルニア大学に保管されており、これまでの我々の調査で発見してきた小型のスタートニア、つまりスタートニア・タタコエンシスではなく、デューク大学の調査隊が発見していた大型のもの、つまりスタートニア・ビクトリエと同種のものである可能性が強くなっている。今後は大臼歯を発見することによって、種の確定に努めたい。

報告書

(2件)
  • 1994 研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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