研究課題/領域番号 |
05044035
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
一丸 節夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80010734)
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研究分担者 |
VAN Horn H.M NSF(国立科学協会), 部長
THOMAS J.H. ロチェスター大学, 天文学科, 教授
HUBBARD W.B. アリゾナ大学, 惑星科学科, 教授
尾形 修司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90251404)
柴橋 博資 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (30126081)
尾崎 洋二 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30011547)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1994年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1993年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 高密プラズマ / 白色矮星 / 巨大惑星 / 太陽 / 状態式 / 相転移 / 星震 / 非動径振動 / 高密度プラズマ / 恒星 / 状態方程式 / 固有振動 / 核反応 |
研究概要 |
天体高密プラズマとは、中性子星、白色矮星、太陽、赤色矮星、巨大惑星などの内部、表面、外気にみられる物質を意味する。これらの物質は電磁力を中心とする粒子間相互作用の効果が強く、種々の相転移-結晶化、組成分離、金属・非金属転移、磁気転移-を引き起こす可能性をもつ。高密物質の状態式や相図は、天体中での基本的な物理過程-原子・分子過程、電子伝導、光子輸送、エネルギーの生成・散逸-と密接に関わっており、これらを通じて天体の内部構造と進化や固有振動現象を左右する主な要因となる。 本研究は、高密プラズマ中のこれらの基礎過程を解明し、その結果を白色矮星、太陽、巨大惑星などの構造、進化、振動特性の解析に応用することを目的とする。(一丸、尾形、Hubbard,Van Hom)のグループは、基礎物理過程の解明と構造・進化の解析を分担、また(尾崎、柴橋、Thomas,Van Hom)のグループは、構造・振動特性の解析を分担した。 得られた主な成果は次の通りである。 A)熱核融合および冷核融合反応率 1 多種イオン高密プラズマ中熱核融合反応増大率 2 星内高密固相物質中の冷核反応における熱的な増倍効果 3 超高圧金属水素中核反応(p-d,d-t,p-Li)理論とその応用 4 太陽中核反応率・エネルギー輸送率に対するクーロン遮蔽効果とニュートリノ B)電離度に依存する高密物質中のエネルギー輸送に関わる基礎物理過程 1 部分電離高密物質の基礎熱力学関数の導出 2 電離の進行に伴うエネルギー伝達の異常 3 高Z物質の電気・熱伝導度に関する解析表式の導出 4 光子の自由-自由散乱に伴う輻射輸送係数 C)高密物質中の相転移現象 1 量子クーロン固体の状態式を経路積分Monte Carlo法により導出 2 多種イオン高密プラズマの状態式と相分離現象の解析 3 部分電離高密プラズマ物質の相図の導出 4 荷電フェルミ液体の磁気相図における有限温度での交換相互作用効果の解明 D)天体の固有振動 1 強い磁場をもつ恒星の非動径固有振動モードの解析 2 彗星の衝突による木星の非動径振動励起の可能性の検討 3 音波の伝播特性を用いた太陽表面直下の構造探索
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