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環太平洋北部地域の僻地教育に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 05045001
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分大学協力
研究機関北海道教育大学

研究代表者

後藤 守  北海道教育大学, 札幌校, 教授 (00002478)

研究分担者 BIRYUKOVA Ly  ロシア, マガダン国際教育大学, 教授
TCHAILOVSKY ラモン  ロシア, マガダン国際教育大学, 教授
BAMHART Caro  米国, アラスカ大学・フェアバンクス校, 助教授
TSEPLYAEVA N  ロシア, マガダン国際教育大学, 教授
PFISTERER Wi  米国, アラスカ大学・フェアバンクス校, 教授
PARRETT Will  米国, アラスカ大学・フェアバンクス校, 教授
古川 宇一  北海道教育大学, 旭川校, 教授 (10090424)
木村 健一郎  北海道教育大学, 函館校, 教授 (80002559)
高嶋 幸男  北海道教育大学, 釧路校, 教授 (70150654)
徳永 好治  北海道教育大学, 函館校, 教授 (30002538)
佐藤 有  北海道教育大学, 岩見沢校, 教授 (10125370)
門脇 正俊  北海道教育大学, 岩見沢校, 教授 (40002761)
奥平 忠志  北海道教育大学, 函館校, 教授 (10002544)
谷本 一之  北海道立アイヌ民族文化研究センター, 所長 (20002446)
NELLY S. Tce  ロシアマガダン国際教育大学, 教授
NADEZDA G. V  ロシアマガダン国際教育大学, 教授
PATRICIA Clo  米国アラスカ大学, フェアバンクス校, 講師
SIDNEY Steph  米国アラスカ大学, フェアバンクス校, 講師
WILLIAM Parr  米国アラスカ大学, フェアバンクス校, 教授
WILLIAM Pfis  米国アラスカ大学, フェアバンクス校, 教授
小山内 洸  北海道教育大学, 釧路校, 教授 (40107230)
田中 實  北海道教育大学, 札幌校, 助教授 (70227180)
玉井 康之  北海道教育大学, 釧路校, 助教授 (60227262)
西尾 文彦  北海道教育大学, 釧路校, 教授 (40044789)
桑原 清  北海道教育大学, 札幌校, 助教授 (00178154)
NADEZDA.G Vo  ロシアマガダン国際教育大学, 教授
NELLY.S Tsep  ロシアマガダン国際教育大学, 教授
研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード環太平洋地域 / へき地 / 小規模校 / 先住民族 / 遠隔地教育 / 環太平洋北部地域 / へき地諸学校 / 自然を守る教育 / ロシアの教育制度 / 地域社会の教育力 / 少数・先住民族 / 自然環境 / 登校拒否 / 差別の克服
研究概要

本年度の研究では過去2年間の研究の継続として、環太平洋北部地域、特にアラスカ、ロシアマガダン地域のへき地の様相を浮きぼりにすることによって我が国のへき地諸学校と地域の文化的教育的機能の特徴を明らかにしよと努めている。本研究の視点は、シベリア、アラスカ、北海道という三極関係の中での小規模校の比較研究から浮びあがってくる「地域社会と学校」「自然の中での子どもの生活」「少数、先住民族の教育(アイヌ、シベリア諸族、エスキモー)」等の問題を通して、地域社会の教育力の回復、自然環境を守る教育、差別の克服といった課題の克服に向けられている。
平成7年6月に、後藤、門脇がマガダン国際教育大学をベースにして現地調査および関連文献の収集を実施した。また、後藤はアラスカの小規模校の訪問調査を平成8年3月に実施し、学校の雰囲気を授業場面の直接観察を通して資料の収集を進め、さらに、学校関係者およびアラスカ大学側研究分担者から、地域住民の様子について説明を受け、関連資料の入手をした。北極圏内にあるこの地域(アナクトビックパス村)は交通の便は非常に限られた地理的条件にあるが、コンピユ-タシステムを導入した教育を進めており、インターネットの導入のため基礎作りを進めている。医療面に関しては月2回の訪問医師に依存しているが、医療的サービスについては細かな配慮がされている。たとえば、口蓋裂の子どもの例を見てみると、かなり早い時期に外科的手術を受けており、会話面でも問題がない程度にまで指導がされている。また、障害をもつ子どもや発達の遅れた子ども達が健常な子ども達と一緒に教育を受けるインクルージョンの取組はかなり定着していることが観察されている。これらに関する資料さ我国の教育制度との関連の中で、さらに掘り下げる予定にある。
今年度の研究では上記の取組とあわせて、主として、自然科学的知識がアラスカ僻地の子ども達と北海道僻地の子ども達との間で、どのような違いをもった形で習得されているかを、北海道とアラスカの研究分担者によって進められた。アラスカ大学側からは研究協力者、マクミラン助教授が北海道の僻地小規模校で調査のための実験をした(平成7年12月来日)。北海道教育大学側からは田中実、高嶋幸男の両名が平成8年3月にアラスカの僻地小規模校を訪問し同様の観点から調査資料の収集のための実験を実施した。これらの資料は北海道とアラスカ僻地の児童・生徒の特徴的差異を浮きぼりにするために用いられる予定にある。
今年度の調査研究では遠隔地教育に関する資料の収集もあわせて、行なわれた。この分野に明する研究と実践の成果は、時に、アラスカにおいて優れており、興味ある資料が得られている。今後、これらの資料を検討することによって、北海道の広域性からくる教育的取組の不十分さを克服する手がかりを得ることが期待できる。
アラスカの場合、日本に比較してかなり早い時期にパソコン通信などの通信手段や、これらのハードウエアシステムの整備が促進され、このシステムを学校教育に導入してきた経緯がある。アラスカに所在する僻地校は主に、ハイウエイジャンクション周辺の交通要所箇所、軍事基地周辺、観光産業地、従来のアラスカネイティブの村など、約190箇所に散在している。アラスカでは日本に比較して交通手段の制約や、文化的・言語的に日本では考えられないほど多様な社会環境が存在し、教育事情もこれらの環境の影響を強く受けていることが明らかにされた。たとえば、各僻地校間の距離は数10kmから100km以上の距離があり、学校間のコミュニケーションが不自由であること、軍事基地周辺の学校では生徒の転出入がきわめて頻繁であることによる教育効率上のハンディがあったり、ネイティヴの村にある学校では基本的英語教育に加えて全く文法構造の異なるネイティブの言語や伝統的生活風土や文化習慣の学習を受けてイル。現在、これらの知見を媒介にして、北海道の僻地教育の特徴を浮きぼりにする段階にまできている。
また、アラスカ大学と北海道教育大学は短期交換留学を進め双方の僻地校での教育実習を実施して来ている。これらの実践の成果の検討に着手し、双方の教育の特徴を学生達の目を通して明らかにしようとしている。

報告書

(3件)
  • 1995 研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 後藤 守(編): "環太平洋へき地の諸相(I)" 北海道教育大学僻地教育研究施設, 71 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mamoru Goto (Ed.): The Rural Education Institute, Hokkaido University of Education.Various of Rural Education in the Pacific Rim Region(I), 1-71 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 門脇正俊・桑原清: "極東ロシア最北部における教育大学の改革動向" 北海道教育大学僻地教育研究施設紀要「僻地教育研究」. 48. 93-102 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] William Pfisterer: "Rural schools across the Pacific" 北海道教育大学僻地教育研究施設紀要「僻地教育研究」. 48. 1-8 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] William Pfisterter編 後藤守・金澤克美・加藤富夫(訳): "SHANDA:In my Lifetime" 北海道教育大学僻地教育研究施設紀要「僻地教育研究」. 48. 129-203 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 玉井康之・久々江貴志: "小規模校における学校行事と児童の意識" 北海道教育大学僻地教育研究施設紀要「僻地教育研究」. 49. 158-179 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 谷本一之(編): "環太平洋の地域研究と異文化理解教育" 北海道教育大学, 177 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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